9/22  食わず嫌いにも手を出せや!

思い出したころにやってくる、最近読んで面白かった漫画紹介のコーナーや(`・ω・´)


拳闘暗黒伝セスタス 1 (ヤングアニマルコミックス)

マンガアプリで見かけて絵でシグルイの人かな?なんて読み始めてみたのだが(違ったw)、これが中々面白い。舞台は古代ローマ帝国最盛期のコロッセオ。そこで見世物として戦わされる拳奴と呼ばれる奴隷の物語なのだが…格闘漫画としてではなく、ヒューマンドラマが主軸の歴史漫画でもある。

特段真新しい要素はないありきたりな設定に思えるのだがなぜか面白い。それと言うのも各々のキャラが良いのか、いや、とにかく主人公の師匠がかっこよすぎるのだ!

かつて名を馳せた知る人ぞ知る拳闘士ヌミディアのザファル。知性もさることながらその圧倒的な人格者っぷりはまるで初代北斗の「トキ」のよう。

…と思ったけど、作中でもっとトキやラオウに似ている人がいた(性格もそっくり)w

…まあとにかく絶対の信頼感を持ってその場にいるだけで何もかもうまくいくような気にさせてくれる師匠の存在は非常に大きい。

絵の感じや雰囲気的に一昔前の作品かと思って読んでいたのだが、なんと現在まだ連載中の作品らしいw書店やらで見かけた事が全くないのであまり人気がないのかと思いきや、一応アニメ化もされているぐらい知名度はあるみたい。

wikiを見たら廃刊やら移籍やらで色んな雑誌をたらい回しにされているらしいのでそこらへんが書店で見かけない原因なのかな?こんなに面白いのに不遇である、是非皆さんもザファル先生の名言の数々を目にして頂きたい。

「師匠キャラ」としてこの世の全作品の中でトップに君臨できるレベルのポテンシャルを秘めていると確信している!!!

  

次いで、昨今まとめサイトやらを見ていると広告が入る事も少なくないと思うが、漫画の広告も数多く入っている事だと思う。

有名なのだと「サバサバ女」のやつとか「足場屋さん」のやつとか、「しょっぱいベーグル」の広告なんかはみんなうんざりするほど見かけた事があると思うwあ、あと「立花さん、ザコですね!」かw

実際この広告は割かし効果があるように思えて、このサバサバ女の漫画は読んでみたくて仕方がないw

考えてみると以前もこの広告にやられて「セブンティウイザン」を借りてしまったくらいだし…wしかしこのサバサバ女、単行本は出ているのだろうか?わざわざアプリを入れて課金してまでは見たくないのが辛い所。

んで、今回読んでみたのはこの広告が気になった「夏目アラタの結婚」という本。

言うほど気になってたわけでもないんだけど…たまたまレンタルショップで見かけたので、あの広告の場面はどういう状況なんだろう・・・という、またまた広告に乗せられての読本。

う~ん。

思っていた以上に思った通りの話と言うかw ミステリー?なのにここまで先が気にならない漫画も珍しいなw

 

そして最後にもう一つ。

映像研には手を出すな!(1) (ビッグコミックス)

これはまあ、割と有名なので知ってる方も多いと思うが… 僕もレンタルショップで見かけてはいたが、なんと絵でなく「タイトル」で何となく避けていた作品である。

ってまあ、実際このタイトルのどこに避ける要素があるかと聞かれるとわからんのだがw

これまで何となく避けていて、しかしコロナ禍においての連休… 敢えて見てみようの精神で借りてみたのだが、、、、

やっちまった… 今まで食わず嫌いしていたのを後悔するレベルの面白さ。

一巻を読み終えての第一感(シャレじゃないよw)が、「それでも町は廻っている」であった。あの漫画も非常に完成度が高かったと思うのだが、それを思わせる本作の「漫画してる感」も相当ということだろうか。

両者に共通しているのはまず世界観の作り込みだと思う。一話一話が濃いというか、いや、一話一話にちゃんと惹き込まれていくような感覚かな。アカギや最近のカイジがその対極なのだが、この没入感はそんじょそこらの漫画には無いものだ。

そしてこの作品の特徴?と言えばこの主人公たちの空想の図解である。アニメの設定画のようなものが…この書き込み具合がしょっちゅう見開きで解説される。

それもこれも本作の主人公が空想の世界を描きたい!という動機でアニメーションを作成するからなのだが、、それ以上に漫画家が描いた漫画じゃないような感覚を覚えてしまう。作中では漫画の中でアニメを描いているが、現実ではアニメーターが漫画を描いているような?

ちなみにアニメや実写映画?もあるらしい。元々作中でも映像を作る作品であるため、それが実際に映像になったらとても相性が良いのかどうか…漫画でありこの画力があるからこその面白さのような気もするが…そういう意味でちょっとばかしアニメにも興味が湧くぐらいの作品。

とにかくまあ、百聞は一見に如かず。損はさせないのでこれは読んでみていいと思う。歳を取る度に増えていく「理由も無き食わず嫌い」に一喝を入れるような良い出会いであった。

コメント

  1. 電気工事士 より:

    ちょい前にネットで大反響だった「ルックバック」がこの度単行本化されました。作者はチェンソーマンの藤本タツキ先生で、大変良い作品となっております。読み切りサイズで1巻で終わるのでぜひ。漫画偏差値の高い人ほど強烈に反応する漫画です。

  2. ヨシホイ より:

    セスタスマジで面白いですよね!僕は我慢出来なくてちょっと課金してしまいましたでも全然追いつかない程長くてワロタ
    確かにザファル先生の師匠っぷりは異常だけどセスタス以外の拳奴に興味無さすぎる感がすごくないですか?

  3. のっぽさん より:

    自分も「映像研」という言葉が引っかかる感じで読んでいないです。
    想像が付かなすぎて興味が全くそそられなかったのですが、今度読んでみます。

    「トクサツガガガ」もタイトルで敬遠した作品です。

  4. umi より:

    >>電気工事士さん
    ルックバック、掲載された当時すごい騒がれてましたね。なんか漫画家さんに大好評だったんでしたっけ?

    しかし自分は「ファイアパンチ」で藤本タツキ先生を完全に見限っておりまして、チェンソーマンも正直…という感じだったのでその前評判にも懐疑的でございますw 期待しないで読んでみようと思います!

    >>ヨシホイさん
    おお、読んでましたかセスタス!!自分も課金して読みました。つーか課金しないとどこにも見当たらないので…w マンガONEの改悪のせいでチケットが入手しにくくなったのと、一回毎の区切りが短いのが悪いですね><

    ザファル先生は元々セスタスのためだけに訓練士になってるっぽいので他に興味が薄いのは仕方ないんじゃないでしょうかw 

    第二部から急にトーナメントだの必殺技だの、雰囲気が変わったなという感じがするのでちょっと気持ちが失速気味… 少年漫画のノリで路線変更を強制した悪い編集が着いたのかなとか邪推してしまいます(´;ω;`)ウッ…

    >>のっぽさん
    「映像研」が引っかかったんすか…ああ、もしかしたら僕もそこなのかな。でも「アニ研」だったらもっと訴求力無かったと思うし… 難しいですねw

    トクサツガガガは逆に良いタイトルだと思いましたけどね!のっぽさんは実写系に何か恨みでもあるんでしょうかw?

    あっちは内容が毎回ワンパターンというか、毎回よーこじつけるわ…wという感じで読むのに疲れてしまいました(;^ω^)

  5. 三重県人 より:

    セスタス昔からヤンアニにずっと載ってるイメージだったけど別冊の方に行ってたんか。

    この前のヤンアニにベルセルクの生前最後に描いてあった話が載ってましたがすげー気になる終わり方で先がもう見れないのが悲しかったなあ

  6. umi より:

    やっぱセスタス結構知名度高いんだな^^;

    ヤンアニとか2人エッチでしたっけ?あの表紙の印象が強いだけで読んだことすら無いなぁ… そういえばなぜかベルセルクが表紙に載ってたの見たけどそういう事情だったんすね。正しく未完の大作ですな