2/18  真実は一つ…の方向からでは見えない

最近すっごく驚いた事がありまして…

皆さんは「GIGAZINE倉庫破壊事件」ってご存じでしょうか?

ある日突然自分の建物を他人がショベルカーで破壊しても「建造物損壊」にはならないのか?

LINK元:GIGAZINE

GIGAZINEという雑学系ニュースサイトがあるのだが、本事件はその名の通りそのGIGAZINEさんの所有する倉庫が突然地上げ屋にぶっ壊されたという所から始まる。

内容をご存じない方はとりあえずLINK先を読んでみた方がいい。

結構長いが面白いし、自分の身にこんな事が起きたら…という切迫感も味わえる。まあまず味わえないだろうからこそ貴重な体験談として読み応えがあるわけだが(;^ω^)

このニュースは2019年3月…つまり約3年前に起きた出来事である。当時ネット上でも話題になってて、僕も続報をひたすら心待ちに毎日GIGAZINEのサイトを覗いていた一人だ。

結局その後、2週間程の間に二本の続報が掲載されたのだが…

続・ある日突然自分の建物を他人がショベルカーで破壊しても「建造物損壊」にはならないのか?

LINK元:GIGAZINE

 

ある日突然無断で他人の建物をショベルカーで破壊する企業は「反社会的勢力」ではないのか?

LINK元:GIGAZINE

う~む。現代でもまだこんなミナミの帝王に出てきそうな地上げって存在するんだな

てゆーかここまでして逮捕されないってすごいね

超大雑把に経緯を書き出すと…

・GIGAZINE所有の物件がある日突然壊された
 ↓
・どうやら「地主」が土地を売るために更地にして渡したいらしく、「ちょっと過激な」解体業者に依頼したらしいがちょっと待て!その土地と建物は親父が爺さんから譲り受けたはずで、名義も自分だし税金も払っているんだがというGIGAZINEサイド。
 ↓
・警察を呼ぶも、民事不介入を理由にまともに取り合ってくれない。理由は「故意性」を証明できないから??なんでも地主は既にGIGAZINE側に土地を貸していないという認識らしく、そのため自分の土地の建物を壊しているだけで違法性はない…と??
 ↓
・わけがわからないがとにかくこうしている間にも地上げ屋は虎視眈々と間隙を縫って土地を更地にしようとしてくるので自分たちで対策を練るしかない(現行犯逮捕じゃねーのかよ!!)
 ↓
・対策虚しく依然として続く破壊行為。地主が100万円で和解をしたいと言ってきてるがそんな要求飲めるわけがない。被害総額は1226万1660円だがもはや金の問題じゃねえ!こんな横暴が通ってたまるか!戦争じゃい!!
 ↓
ようやく話し合いの場が持たれたが、どうも相手側から反社の匂い?110番通報するとそそくさと相手は逃げて…

という所で更新が途絶えている。

それほど事態は泥沼化…って、なんで自分ちの建物を勝手に壊されたのに「泥試合」なんやねん!!!って話であるが、結局「民事不介入」という警察のお得意のアレのおかげでなかなか面倒な事になっているらしいが、どうも相手側から「反社」の匂いが漂ってきた辺りから流れが変わりそうだ。

本文中でも書かれているようにGIGAZINE側は「絶対に引き下がらない」「刑事事件になるわけがないと思ってなめてかかっているやりたい放題の連中に対抗するためにも警察・検察には全力で戦って欲しいし、戦うべきだ」というスタンスらしいので、原状復帰を求めて裁判に移行するのであろうと、、、ひたすら続報を待っていた。

最初のうちは毎日のようにGIGAZINEの新着記事等を見続けていたのだが、いつしか週に数度、月に数度という具合に段々と探す頻度も減っていったのだが…

まあ裁判は時間がかかると言うしなぁ

と、自分を納得させていたわけで、、、、

だが先日ふと、実に半年ぶりぐらいにGIGAZINEのサイト上で事件が書かれていないか探したのち、、、何となく、なぜ今になってこんな事をようやくしたのかわからないが、「GIGAZINE倉庫事件 その後」などと検索をかけてみたら。。。あんた。

「GIGAZINE倉庫破壊事件」で編集長が敗訴した理由 バトルは控訴審へ

 LINK元:弁護士ドットコムニュース

 

は?

でかでかと書かれた「敗訴」の二文字。え?敗訴って…GIGAZINE側が負けたって事???そんな事あるの???と記事を見てみたら、なるほどなるほど。

どうもGIGAZINE側が「祖父から譲り受けた」と言い張っている土地が、そもそも祖父の戯言…というか思い込みだったらしく、建物自体は確かにGIGAZINE側のものらしいが土地は地主のものということで、借地権というのか居住権というのか、ナニワ金融道なんかでもよく出てくる「借主」の権利が強すぎると度々話題になっている土地貸借トラブルであろう。

しかし恐ろしいのがその後で、祖父の戯言を信じたのかそれとも別の意図があったのか、GIGAZINE側は祖父が亡くなると共に土地の権利を主張し、以後地主に対し土地の貸借料を13年間一度も払ってこなかったというではないか(;^ω^)

その上で税金は払っていると言ってたのは上物の分だけで、土地の固定資産税は一切払っていなかったというのだから…ひどいw

つまり、どういう事だってばよ!?

地上げ屋が相手だと思ったら、自分らが占有屋だったって話じゃねーかw

 

GIGAZINE倉庫、朝から取り壊し始まる 合意得られず強制執行

配信

破壊される「GIGAZINE倉庫」(2021年11月22日/弁護士ドットコム)

引用元:yahooニュース、弁護士ドットコム

こうして裁判で明るみになったGIGAZINE側の落ち度の数々。

いかに自分たちに都合のいい事しか書いていなかったという事だが、一方的な言い分だけを聞くことがどれだけ危険かってのがよーくわかる出来事であり、事実僕も完全にGIGAZINE側が被害者でこんなひどい話が許されてたまるかと続報を待っていたクチで… 

ああ、道理で続報が無かったわけだ(汗

結局敗訴したGIAZINE側は土地の明け渡しへの合意は最後までしないまま期日を迎え、強制的に問題の建物を壊すに至ったそうだが…言い分が認められず不貞腐れてるガキじゃないんだからさ…。ダサすぎるというか、この最期は印象が悪すぎる。

敗訴からもうすぐ半年、GIGAZINEにこの事件に関する続報は未だ掲載されていない。あれだけ騒いでいたのに自分たちにとって都合が悪くなると途端にだんまり…まるでマスゴミを見ているようだし、メディアの力というか、声の大きい相手の情報操作の怖さ…そしてそれに踊らされる自らの愚かさが身に染みる事件であった。

なんにせよ双方の言い分は聞かなきゃアカンね。

自分の身にこんな事が起きたら…と、当初の印象と同じ言葉で、けれど真逆の感想で締めくくりたいと思う。

コメント

  1. 三重県人 より:

    あららGIGAZINって昔ちょいちょい見たりしてましたがまともなネットメディアサイトと思ったら結構アレなやらかししてますね。
    知ったつもりで知らず知らずに踊らされるのはネット民ならありがちw

  2. kenji より:

    マスゴミは本当に素晴らしいですね
    報道しない自由

    最近で目立つところだけでも
    森さん辞任とか、コロナ報道とか色々ありますね

  3. umi より:

    >>三重県人さん
    僕も同じような感想です。某掲示板とか見ると結構このサイト評判悪いし、実際やってる事も…って感じですね^^;恥ずかしいから人に勧めるのはやめとこっとw

    >>kenjiさん
    被害者遺族に対するいきすぎた取材とか見るたびに、自分が同じことをされたら冷静でいられる自信が無いといつも思いますよ… 

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