11/25　　ネコめない

自他共に認めるS級ハンターの私でございますが…昔からハンターの間ではこんな言い伝えがある。

そう、自分は昔から割と動物やら子供らに懐かれるのだが、反面で初対面の成人などからは怖いだの近寄りがたいだのもよく言われてきた。顔のせいか社会性のせいかは定かではないが、逆に言えばそういう色眼鏡で見ない動物や子供だからこそ、その人間の本質的な優しさを捉えてくれているのだと信じている（笑

手前味噌ながらそう自分を励まし生きてきたのだが、実際に我が家で動物を飼ってみてその持論はますます後押しされそうな…

サヴァ（サバじゃない）と名付けた三匹目の猫。こいつが最近異様なほど僕に付きまとってきていて、、それ自体は悪くない気持ちであるが、行き過ぎた愛情が困るのは猫も人間も似たようなもの。

　「ニャ゛あぁあああああああ！！！」　ドンドンドン！！！！！

　「ニャ゛あぁあああああああ！！！」　

　「ニャ゛あぁあああああああ！！！」

　「ニャ゛あぁあああああああ！！！」　ドンドンドン！！！！！

我が家は妻の厳命により、寝室には猫を入れない方針なのだが…　ここひと月ほどサヴァが夜中に毎日のように寝室のドアを叩いてくるようになった。

鳴き声だけでも堪らないというのに、ドアをドンドン叩いてカリカリ研いで、それはさながら借金取りのような執拗さで放っておけば夜通し行われ続け…

さすがに睡眠に死ぬほど影響が出たのでランボー怒りの…

トゲトゲや！

なんでも猫避けに効果が高い代物らしく、他に超音波などもあったがモスキート音よろしく我々老害には聞こえないその高音域は子供には辛いという事で断念。それにしてもこのトゲトゲ、想像以上に硬く…うっかり体重をかけて踏んでしまおうものなら普通に血が出るレベル。100均の商品にしては少々禍々しすぎるのだが…

ともかくまあ、これでようやく安眠の日々に戻れると期待したのも束の間…

　「ニャ゛あ゛ぁ゛あ゛ああああああ゛ｱぁアぁァ！！！」

その日はいつもよりちょっと激しい断末魔のようなサヴァの声ｗ

ドンドンドンドンッ！！！！

「ニャ゛あぁあああああああ！！！」

ガンガンガンッ！！！！

またぞろ繰り返される借金取りプレイ。いや、前より激しくなったような気すらするｗ

トゲトゲの配置。写真だと手が届きそうな位置に寝室のドアがあるのだが、実際はもう少し広範囲にトゲトゲを敷いているのでそれを踏まずしてドアを叩くなど不可能である。

しかし現実にドアは叩かれた。猫の肉球であのトゲトゲを踏むのは相当辛いはずなのだが…ドアを叩いているという事はトゲトゲを乗り越えてきているということに他ならない。

先ほどの断末魔のような雄叫びはやはりそういう事なのだろうか（笑　？

「ニャ゛あ゛ぁ゛あ゛ああああああ゛ｱぁアぁァ！！！」

痛みに耐えドアを叩く姿を想像したら笑ってしまったが、正直この夜毎の騒音問題はいよいよ笑えなくなってきている‥本当に睡眠に支障が出るのだ。

なるほど。言われてみると確かに僕が起きている間はああいう事は絶対におきない。そして僕が寝るために寝室に行くとスイッチが入ったかのように暴れまわるのだ。

試しにリビングで一人寝てみたら、本当にピタリと騒音は止んだ。

ドアの前をフェンスで塞いでもみたのだが、やはりフェンスそのものをカリカリガンガンされて根本的な解決にはならなかった。では音のしない布のような柔らかいもので…と思っても、今度は爪でガリガリやられる。いっそゴキブリホイホイ顔負けの粘着テープでも貼ってやろうかと思ったが、毛がごっそり抜けてしまってもかわいそうだし…

超音波でもなくトゲトゲでもない、何かいい猫避け？グッズありませんかね…もちろん忌避剤のような匂いのタイプもNGで…地味に近距離、中距離、遠距離、隙が無い。でもオイラ、負けないよ。

案外シンプルにカカシみたいのが良かったりしたりして。