7/22  動画離れのススメ

近場にあったTUTAYAが次々と潰れていき、そこで利用していたレンタルコミックにも必然足が遠のいていたのだが、先日娘一号が帰省した際に連れて行けというので久々に赴いた際に目があった作品。

久々の漫画紹介コーナーである。

この作品ってなんか一時期話題になってたような?

なんだったかな。次に来る漫画大賞とかそういうのだっけかな?なにかネットで面白いと見かけた気がするのだが… と、とりあえず借りてみる。

特に音楽に造詣のない我々のようなミーハーが軽音部と聞いてまず思い浮かべるのは当然京アニの「けいおん!」であろう。

2009年放送って…もう16年も経ってるのかよ…怖っw

そこに敢えて「ふつうの」という冠をつけているので、「けいおん!」を意識しつつも現実の軽音部の日常あるあるを描いたような作品なのかな~と思いながら読み進める。

なるほどこういう感じね

美少女感を出さない感じは良い。淡々と進む様は読んでてなにか日々ロック的なものを感じてちょっと好きかもしれない。あれも音楽漫画の中ではかなり好きだった。

日々ロックのこのシーンは未だに印象深いが、本作にはそういう深さはない。逆にあっさり淡白にサクサク物語が進行していくのでそのライトさが売りなのだろう。穿った見方ではあるが、今の世代の子らはこういう方が好きそうだ。

若干ギャグ寄りだしな。

ちなみに今調べたら原作というか、投稿時の作品がネット上で読めるようだ→ジャンプルーキー!

おそらくはここで佳作かなにかを取って、作画の人がついて売れたという事なのだろうが、やはり絵は重要なんだなぁ。

魚くんが好きそう(笑)

んな煽りワードみたいに言わんでも…

しかしこの漫画のキモはそこじゃない。およそ「ふつうの軽音部」とは言い難いようなあるぶっ飛んだキャラが途中から物語を引っ張っていくのだが…

それがこの幸山さんという高身長ショートカット美少女というキャラだが、こいつが見た目とは裏腹にかなり頭がおかしい。

 

裏で勝手に物語を動かしていく様子になんだか既視感を覚えていたが、なんだっけかな…と数日考えていて、さきほどついに思い至った。

そうだ!エリートヤンキー三郎の河井だww

主人公への忠誠度はともかく、策士ポジションでストーリーを作っていく様はまさしくこの男。作品のテンポの良さといいやはり本作はギャグ寄りのストーリー漫画なんだなと改めて実感。

とは言え、音楽漫画にありがちな演奏時に「──!!─ッ!!」みたいに歌詞やフレーズをボカさず、ちゃんと文字にしてはっきり書き起こしている部分は「音楽漫画として」好感である。個人的に好きなパンクロックというジャンルを扱っているのも刺さったのかもしれない。

だから何だというわけではないけど、評判通り面白かったのでおすすめです。

・・・それからもう一作。よく読んでいるマンガワンという漫画アプリ内での作品だが、、

この「常人仮面」という作品が面白いというか、個人的になぜ評判にならないか不明なぐらい良く出来た作品だと思っている。

いわゆる異世界転移ものなのだが、凡百の「なろう」系のよくわからないけど俺サイキョーwwwみたいな適当な作りではなく、現実世界にいた頃から実は異常だった男が異世界にてその真価を発揮する…が、周りはその精神の異常さにドン引き…みたいな流れでタイトルはそこにかかっているのだろう。能力系バトルのようでそうじゃない、何とも形容しがたいジャンルである。

この作品も出落ちのようなギャグ系だと最初は思っていたのだが、話が進んでいっても全くダレないどころかどんどん深みを増していきまずそこに驚かされる。意味のないモブだったり重要キャラだったり、設定上新キャラが出ては消え出ては消え…なのに進行に全くブレがない。実はよく練り込まれた世界観ということが道中ようやく見えてきて、連載中に改めて最初から読み直してみようと思える作品というのは稀だ。

内容もテンポが良く、シュール系のギャグを織り交ぜては来るものの決して読者には媚びぬぞという姿勢が伝わってくる。というか単に独特のギャグセンスで天然なのかもしれないが、どちらにせよ面白いのでオケ。

まだ連載中なのでこれからどのようにまとめられるかは僕も気になるところであるが、一応売れる前から注目していたよと言いたいので紹介しておこうと思う。

最後にもう一つ。これは面白いかどうかも売れるかどうかも微妙だが、個人的に応援したいと思っている漫画。

こちらもマンガワンで連載中の「全部救ってやる」という作品。

動物の保護活動家のお話である。自分がペットを飼うようになったのも大きいが、生き物を飼うという事に関して考えさせられる作品であり、その付き合い方を問う非常に良い教材だと思う。

久々にレンタルコミック屋に行ったら異常な量の異世界系作品のコーナーが出来ていて少々辟易とした… 「全部救ってやる」は残念ながら内容的に爆発的に売れるようなものではないとは思うが、ひたすら真面目な話なのでこういう作品こそ報われて欲しいものである。

しかし…漫画も読む頻度減ってきたよなぁ

ゲームを全くやらなくなって、漫画も読まなくなってきて… 小説も最近あまり読まない。気付けばTiktokなどのショート動画をぼーっと眺めていて、これではいかんなぁと思いつつ、きっと現代の若者もこうなんだろうか…アカンよ。これはアカン。

コメント

  1. のっぽさん より:

    最後の4行共感。
    先週からジム通い開始。会費は年払いで覚悟を決めた。