甲子園の季節。例によって無料漫画アプリで夏の野球漫画特集が組まれてて、盆中まんまとそれにハマってしまった僕は続きが気になりレンタルコミック屋へと走る。課金してくれると思ったか?甘いぜマンガワン!
そんなわけで久々に「ラストイニング」を読んでいたわけだが・・・
久々に、と言うのは以前まで毎週スピリッツを読んでいたので連載中にしっかり追っていたはずで、最終回もキチンと読んでいるはずなのに・・・なぜか内容がほとんど記憶にないのだ。元々途中から読み始めたのもあって流し読みしていただけだったという事なんだろうが、しかしなぜこんな面白い野球漫画を当時は流し読みなどしていたのだろう?
連載期間を調べると2004年から2014年・・・10年も続いた大長編である。
内容は野球漫画の王道と呼べるレベルの・・・主人公が監督の弱小野球部建て直し漫画である。「犯ったろうじゃん」とか「ルーキーズ」、土俵を変えると「ドラゴン桜」なんかが似た感じなのかもしれないが、異色の指導者の下で凡人達が次々と結果を出していく様は痛快なのかはたまた共感なのか、とにかくいつの時代も受け入れられやすい・・・ように思う。
そして何より生徒たちがその指導者を信じてガムシャラに突き進む様が見ていて小気味良いのだと思う。
(俺らもこういう風に部活やれてたら・・・、、、ん?)
かくいう自分も少しばかりそんな気持ちになりつつあったのだが、考えてみると正しく自分はその異彩を放つ・・・とまでは行かずとも、当時としては最先端の理論を取り入れ他校とは一線を画す有能指導者の下部活動に励んでいた事に気が付いた。その先生の口癖は「努力は報われない」だw。
ハンドボールという若干マイナースポーツだったのもあるのだろうが、感覚的には昔と今のパチ屋の接客ぐらい周囲の高校と意識が違っていて、おかげで特に体格に恵まれたわけでもない僕らが県下では常に敵なし状態で全国大会常連となっていたわけで・・・
(しかし今だからこそ監督の有能さがわかるが・・・)
当時、僕等がどうだったかと言えば「やらされている」感の塊であった(;^ω^)監督に殴られたくないので頑張るという感じで、実際僕らの代まではビシバシ鉄拳制裁が当たり前で、監督は普通に竹刀を持って練習を眺めていたぐらいであるw
「それ」が良かったのか悪かったのかは今となってはもうわからない。ただ、ラストイニング内でもそれについては触れられていて・・・
選手時代の僕らにこれが良い風に作用したとは思えない。だが鶏が先か卵が先か、僕らの意識が低すぎたから監督も仕方なしに殴っていたのかもしれないし・・・殴られるのが嫌で自発的なプレーを抑えられていたと言えばそうだとも言えるし。
実際こういう鬼監督の下でさえ僕のような不真面目な生徒が存在していたわけだからその効果の程は個人差があるわけで(;^ω^)
「俺が見てきた中で歴代最高のポテンシャルを持っていたのはうみだった」
「は!?」
これは先日、部活の後輩I君と飯を喰った際に聞いた衝撃の告白である。もちろん監督の言葉であり、今は同じく指導者の道に進んだ後輩I君にポロっと語った裏話だそうだ。聞いてて驚きと共に恥ずかしくなるような自慢話かと思えば、この話には続きがあって・・・
「ただあいつは人間性に難があってな、俺の手には負えなかった」
「wwwwwwwwww」
人間性はともかく、身体能力に関してそこまで評価されていたとは知らなかったな。この話を聞いて思い出すエピソードが2つある。
1つは二年生になり新チームが始動したばかりの頃、何度も何度も寝坊して朝錬に遅れてくる僕に対して先生がみんなの前で言ったセリフ。
「俺はなぁ、本当はうみなんて使いたくねーんだよ。こんな不真面目なやつを使って他に頑張ってるやつに示しがつかねえ。ただなぁ、お前らの中でこいつより動けるヤツがいるか?おまえら悔しくねーのか、こんなヤツにレギュラー取られて」
このセリフを他人事のように聞き、こういう風に思うのが僕の人間性であるw
勿論この後先輩にメッチャかわいがりを受けた(;^ω^)おかげで僕の人格はさらに歪んだとか何とか・・・
そしてもう1つ、先生が機嫌がいいときにお遊びで選手の性格を四字熟語で表していたそうな。もちろん本人に直接ではないが、例えば常に余裕のない型にハマったプレイしか出来ないキャプテンには「杓子定規」とか、体力のないエースには「虚弱体質」とか、そういう感じでキャッキャウフフとマネさんと楽しんでいたらしい。ちなみにこの話はマネさんから聞いた話だ。例のあのマネさんだw
そして問題の僕、、
「うみはなぁ・・・『我田引水』だな」
がでん-いんすい【我田引水】 他人のことを考えず、自分に都合がいいように言ったり行動したりすること。 自分に好都合なように取りはからうこと。 自分の田んぼにだけ水を引き入れる意から。
(考えてみるとこれがあったから俺はマネさんにフラれ続けたんじゃ・・・w)
まあそれはともかく、思い返せば僕らの意識さえ高ければラストイニングの中のような熱い青春ドラマを繰り広げる事も可能な材料はあったのだ・・・と言うには決定的に心が欠けていたのかもしれない。
最後の大会ですら早く負けて遊びたいと願っていたような男には、青春スポーツドラマを羨む権利は無かろう。
そんな男にはせいぜいパチンコ辺りがお似合いなのである。
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コメント
オチのために今回の話を考えたのかどうなのか気になるところですが
とりあえず一言 乙さん乙
銀河乙女が打てる所が残っているなんて・・・!しかも爆連・・・!
私たちダラブロ読者が思っていることは”絶対許無”でしょうが乙でした!
>俺はなぁ、本当はうみなんて使いたくねーんだよ。
これまさしく僕も言われてたwまあ僕がこれ言われていたのは3年の時だから先輩からのかわいがりはなく後輩からも先輩ガンバレ!って言われてましたw
お元気そうで何よりです。
同年代なので知ってると思いますが、この作者のTOKIOが少年心に刺さったきおくがあります!
読んでないなら是非
うみくん、今月のともだち料まだだよ?
>>三重県人さん
普段はオチから考えてんすけど、今回はむしろラストイニングを読んで昔の事を思い出した話まで書いてなんかオチが弱いな・・・じゃあ、と付け加えた感じっす(;^ω^)
それでもラストに良い四文字熟語が見つからなかった件w「銀河乙女」と「天下無敵」と「一撃帝王」で迷った末の無難な大器晩成に落ち着きました。
>>ヨシホイさん
もはや旧台ぐらいしか触る気しなくて最近はQB2とこればっか触ってます。最近アホみたいに勝ってますけど使う暇がなかなかなくてねぇ(乙!
監督から使いたくねーんだよ!って言われて後輩から先輩ガンバレ!ってどういう状況なんすかw 普通に考えるとヘボすぎて・・・でも何かしらの理由で使わざるを得ないって状況っぽいですけど、ヨシホイさん普通に上手いっすもんね。。後輩の声援が謎すぎるw
>>めがねさん
ご無沙汰です!TOKIOは知りませんでした、あらすじ読んだら結構面白そうなんですけど、、果たして近場でこれが置いてあるかが疑問だ(;^ω^)w少年時代にこんな小難しそうなの読んでたとは・・・できる!
>>武器屋さん
悪いなブキ太!今月のともだち料はもう締め切ったんだ!
いつも僕ともう一人が監督からの特別ラブコール(かわいがり)を受けていたので後輩が先輩ガンバレ!って感じでしたあの文面じゃわかんないっすよねwすみません!
ただ卒業した後監督と飲みに行った事が数回あるんですけど監督曰くお前ともう一人は怒られ役(怒って殴ってもつぶれない、ふてくされない)だった。後悔はしてないけど悪いとは思ってたよと言われたのが印象的でした
ゆうて一番多感な時期に罵倒され続けたのを考えるとね・・・w
そういう理由でヨシホイさんは歪んでアナラーになられたのですね。納得しました。
うみくん、早くともだち料払わないとアナルの安全は保証できないよ?
ちなみに、最初のヨシホイさんのコメントでそう読めますね。肛門じゃなくて、顧問の事を嫌いな人が多い部活ではありがち。
ヨシホイさんは肛門が大好き。
出たなwゴルゴムw
これが印象操作ってやつですねわかりますw私は出すところに入れる趣味はないのですw
>>ヨシホイさん
なんかスラムダンクの福ちゃんと仙道の話を思い出すエピソードですねwさすがにウチのとこもヨシホイさんのとこの監督も、監督以前に教育者だけあって子供を見る目はしっかり持ってるもんですね(゚∀゚)
イコールそれが生徒にとって良い教育方針に繋がるかは別としてw
>>ブキ屋さん
その異様なアナル依存はなんなのですか(;^ω^)肛門と顧問をかけたところはちょっと面白かったけどw