12/8  慶次はそんな事言わない!

稀代のクソ台である。稀代のクソ台であられる。

一口にクソ台と言っても個人の恨みから世界的な憎しみを受ける台、それから時代に合わなかっただけの不遇な奴もいれば熱狂的な信者のつく「一般的にはクソ台と呼ばれる」機種まで様々であるが、しかしこれらも大別すれば二種類にまで絞られ、それは笑えるクソ台か笑えないないクソ台かであろう。

両者の違いはどこにあるかと言えば、「どことなく憎めない」。つまるところどんな激熱リーチがハズレようが許せてしまうような愛嬌があるといった、何かしら好きになれる部分があるかどうかではないだろうか。演出でもスペックでもモチーフでも、それは何でも構わない。

ただ、時折そのどれにも引っ掛からない悲しいまで救いようのないクソ台も存在する。

 『花の慶次in沖縄』

十年に一度のクソ台の登場である。

 (冗談じゃねーぞこの野郎ぉぉおおお!!!!)

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前日1472ゲームハマって後、420ゲームでようやくの初当たり。都合1892ゲーム。初当たり確率が1/298なので六倍ちょっとのハマリである。おかしいだろ、毎回毎回。

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で、お約束の潜伏スルー。十万近く使わされて得た少量の出玉…も、潜伏を回し終える頃には溶け、追加投資の憂き目でござ候。

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さて、これがまず今回の慶次がクソ台と言われる理由の一つ、「悪意に満ち溢れたスペック」である。

 【慶次 琉】
 大当たり確率 : 1/297.89(1/78.48)
 確変率 : 100%(ST100回転)
 ST継続率 : 72.26%

 ヘソ  実質4R確変(電サポ100) 60%
      実質8R確変(電サポ0) 40%
 電チュー 16R確変 80%
      2R確変 20%

何が酷いかって、確変中確率が1/78.5と重いのに潜伏が40%もある事。そしてそれは潜伏の40%を引き続ける限り以後延々とループする事である。電サポ0で!

諸兄らは北斗百裂を打った事があるだろうか?あの潜伏地獄を体験した事があるだろうか?潜伏ループと言えばまず百裂の名が挙がるぐらい、百裂は人々に潜伏に対するトラウマを植えつけた台と言っても過言ではない。それにしたって百裂はST回数が36回転と短かったし、確変中の確率も1/30.7とまだ何とかなりそうな感じがしたものである。その上で人々にトラウマを植え付けるに十分事足りるスペックであった事を予め伝えておこう。

しかし今回満を持して発表されたこの慶次in沖縄はどうだ!?100回という恐ろしく長いST回数に、1/78.5とまるでどうにもなりそうもない大当たり確率。そいつが「潜伏ループ」するというではないか!!ただの一回転の電サポも無しに!!

百裂を知る人ならばこれがどんなに恐ろしい事かわかって頂けるだろう。

…とは言え、これは初めからわかりきっているスペック。嫌なら打つなと言われればそれまでである。僕も実際クソハマリ潜伏スルー追加投資と、トリプル役満みたいなのを喰らって大層腹が立ったものの、こうなる可能性は考えていたし(それにしても想像の五倍ぐらい酷い目にあったけど)、それでも等価で回るから打つ事にしたわけで、まあ仕方のない事である。

 (そうは言っても、大人気シリーズである慶次でこれをやるのだからやはりあくどいと言わざるを得ないか…)

まあいい。スペックの話はこれぐらいにしよう。

次に演出だが、これがまた酷いんだ。酷い。ハッキリ言ってひどすぎる。

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シンプルで硬派な演出がウケた初代から、段々と演出過多になり、代を重ねる毎にゴチャゴチャしすぎてわけがわからなくなっていった慶次シリーズだが、今作はまさにその流れを踏襲した珠玉のクソ台に仕上がっている。

例えば上の画像にあるように、ついにミニキャラまで使い始めたのもそうだし、ポポポポイーン!みたいな、あまり聞かない(ここ重要!)電子音を鳴らしておいて何も無しだったり、「よっしゃー」とかかれたランプがルーレット風な演出から選ばれた後に光り、なんだなんだ!?と思えばただの擬似連。それも擬似2のガセありと来た日にゃ…アンタ。今までチャンスアップだった赤襖が今作から琉球という理由だけで毎回それに酷似したものが出て来て、ちょっと気を抜く度にドキっとさせられるのもどうしたものかと思うのですよ。

思うにこれらはみな、「これまで築き上げてきたイメージ」を裏切ったことに対する憤りだろう。なんのために人気シリーズの続編を出しているのかと、改善ではなく改悪なのだからそう言う他ない。続編でコケる機種を見るたび思うが、「何がウケた要因」だったかわかっていないメーカーが多すぎやしないか??

パチンコ最大のウリである確変中(ST中)だってそうだ。慶次と言えば「城門破り」という常識を打ち破り、ついに城門をなくしてしまったそうだから笑えない。まあこれは実際見てない(右打ちの当たりを引けていない)のでまだ何とも言えないが、聞いた感じ評判はかなり悪い。松風に乗らないで自分で走る慶次は相当かっこ悪いそうだが、そりゃそうだ。ウルトラマンが自転車に乗るようなもんだろ、それ。

スペックが極悪だけど演出がいいから我慢しようと、百裂の時はそういうお客さんがたくさんいたのだが(実は百列はスペック超甘いんだけど)、今作はそれすら期待できない。まさしく「魅力のみの字も無い演出」。

先の「悪意に満ち溢れたスペック」と合わせて、この「魅力のみの字も無い演出」。大ヒットした初代からいいところを全部抜き取った慶次、それが今作である。加えて「シリーズへの冒涜」を掛け合わせた結果が稀代のクソ台への方程式となろう。やはり期待が大きい分だけ落胆も大きいのだ。そういう意味でこの台は近年稀に見るクソ台と言わざるをえないだろう。

初代が好きだった人は一度、どんなものかと恐いもの見たさに打ってみたらどうだろうか?

 (…しかしスロ慶次といい、これまで慶次シリーズでどんだけ喰らわされてるんだ俺は…)

この野郎!おい慶次!!

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 「はっはっは。負け戦こそ面白いのよ!」

思えばスロ慶次はスペックこそキツいが、演出はかなり「慶次らしい」んだよな。in沖縄を見てからだと余計にそう思わされる。多機種がよく見えるってのがこの台唯一のいい所かもしれん。自己犠牲の精神…これぞ武士道、はっ!!

ニューギンはまさかこれを表現したくて…!!??

 ・花の慶次 ~琉~ 

  演出        ☆☆☆☆☆
  技術介入     ★★☆☆☆
  スペック      ☆☆☆☆☆     
   シマの快適さ   ★★★★★
  これを打った後に感じる他機種へのリスペクト ★★★★★       
           
 
 合計 3/100点  パチンコ依存症の人向けに出されたニューギン渾身の一作。クソ台ハンターの血が騒ぐ。

コメント

  1. 椰子 より:

    スペックといい、演出といい考案者は頭おかしいだろってレベルですよねw
    まさかここにきてクソ台オブザイヤー筆頭候補が出てくるとは・・・。
    パチンコでの大賞はおそらく慶次ですが、スロではエヴァARTと予想。

  2. シン より:

    稼働率抜群のマイホ、慶次のシマだけとんでもないことになってるんですが・・・、新台だよね?慶次だよね?
    ニューギンには北斗がなぜ全シリーズ安定した評価を受けているのか考えてほしいですね(次のライトミドル百裂はやらかしそうな気がしますが)。ニューギンと西陣はホールの釘や設定を渋くする理由の最筆頭になってしまっているので、できれば消えて欲しいメーカーです。
    桜擬似連やロゴがガタついただけで興奮できた初代が懐かしいなあ。

  3. ( ・ω・)y-~~~~ より:

    ワールドカップ対戦相手決まったぞ!
    行くならブラジルだ!

  4. バケ連連 より:

    騒いだらあかん

  5. りく より:

    ピーワの掲示板も2ちゃんも阿鼻叫喚だし、ニュー銀社員の火消しくさい書き込みも目立ちますね…。
    うみさんの日記を読んで少し心がぐらつきましたが、やはり禁パチを続けようと思います。2000回で初当たり1回って、悲壮感を感じる書き方じゃないけど、凄く悲惨な事てますよね…。

  6. ヨシホイ より:

    もう慶次じゃないですね・・・マジで城門破りないんですか!?あとミニキャラw
    スペックもキツそうですね!クイーンズよりキツイのかな・・
    慶次雲って導入初めはそこまで人気なかったですよね?快適な島で回る慶次を打つのが楽しみだったのに火がつくと急に座れない・釘締まるで驚いたのを覚えています。

  7. のっぽさん より:

    クソ台の臭いがした時点で深追いしないから自分の中でクソ台ってあんまり無いんだよなぁ。
    ちゃんと立ち回ってる人は好き嫌いじゃなく期待値があれば打たないといけないからそういうときは辛いですね。
    ゴルフを始めて一年で107で回れました。来年は100を切ることを目標に頑張ります。

  8. u より:

    これまでumiさんが紹介してきたクソ台にはまだ笑えるポイントがありましたが(ヤマト戦記とかw)、今回のはほんとにただのクソ台っぽいですね。
    焔だったかまではまだ甘で楽しめましたが、前作の甘も微妙だったし、もう慶次…というよりニューギンはだめかなと思ってます。

  9. 三重県人 より:

    ニューギンの粗製製造具合がやばいですね。
    スロでも空の軌跡とかいう超クソ台が
    バグ長と交換で入りましたがほんとあれは酷かった。
    とりあえずパチンコのノリでスロを開発するのを今すぐやめるべき。
    作ってる人たちは身銭切ってホールで自社の台打ってみろって感じです。

  10. umi より:

    >>椰子さん
    パチ・スロ共に慶次が獲る可能性も十分ありますからねw史上初のグランドスラム達成を期待しております
    >>シンさん
    北斗もなんだかんだで保留変化は媚売ったんだけど結果として吉と出ましたね。あとは擬似待ち台にだけはなってくれるなと思ってますが…そう考えると、ある意味で北斗の失敗は全部蒼天が引き受けてくれてる感じがしないでもないw
    慶次雲の頃からすれば本当、どうしてこうなったってレベルですよね><
    >>( ・ω・)y-~~~~ さん
    残念ながらワールドカップとか微塵も興味がないっす><対戦相手決まっても強いのか弱いのかもわからんw
    >>バケ連連さん
    筐体に涯あれど、名に涯は無し!
    >>りくさん
    毎度の事なので慣れました^^…というか、もう愚痴っても誰にも理解してもらえないレベルに来てるので一人で抱え込む事に決めました。。宝くじが当たらないと割に合わない状態ってのがもうおかしいですもん。
    どうかりくさんもそのまま、生涯禁パチを貫く事を心の底からオススメしたいと思ってます。人なのかそれとももっと別の何かなのか、わからないけど数字がまるで信用できません。
    >>ヨシホイさん
    さすがにクイブレよりは甘いと思うけど、演出の味の分だけクソ台としての評価は慶次の方が上だね。高尾だからそれだけで許される面もあるしw
    雲は当時アホみたいに回ったからみんな打ってただけで、スペックも大して良くなかったし演出はまあそこそこだったにしても、さすがに過大評価されすぎてる感はあるよね。当時静岡でも30近い回りがあっても朝一ガラガラだったりしたし。
    でも台なんて時流と合わせての評価がほとんどだから。。。琉は全てを背負ってる悲しいヤツです。
    >>のっぽさん
    クソ台の匂いがする台ほど客が付かなくて結果釘が開くことが多いので自分は逆っすね。クソ台っぽいほど追っちゃいます。その過程で演出の法則などわかってくるとクソ台が素晴らしいクソ台に昇華する事もありますぜ♪
    ゴルフは全然わからないんだけど、スコア100を切るのは一つの目安といいますよね。麻雀などと違って技術の向上が目に見えて現れる趣味はやりがいがあっていいですね^^
    >>uさん
    ヤマト戦鬼も狙って出来たクソ台じゃないしやっぱニューギンって初代慶次のまぐれだけって印象が拭えませんね><
    狙ってクソ台を出せる高尾って本当に凄いというか狂ってるというか…w
    >>三重県人さん
    バグ長と言えば、今作の慶次琉も電チューの開きが悪い不具合があるみたいな事を聞きました。
    パチンコのノリでスロを開発するのはパチ打ちを引き込もうという戦略としてアリではないでしょうか?しかし台の出来という意味では実際打ってどう感じるのかというアンケートをもっとしっかり取るべきだと感じますね><
    そういう会社興したら儲かるかなぁなんて妄想><

  11. ( ・ω・)y-~~~~ より:

    今日下見がてらパチ屋で王様ゲーム全部読んできました。
    オッキーさんの言うとおり後半グダグダでガックリ。劣化版貞子?デスノート?でしょうか?
    最初親友の男が寝取りを画策してやったと思っていたのですが、結局こじつけ催眠術になったのはイマイチですねぇ。TVの相棒のようにひねりを欲しかった。
    DSの999の方がまだおもろかった。
    なにか他にお勧め教えてください!

  12. umi より:

    うーん、最近漫画の新作は全く開拓してないからなぁ。「坂本ですが」の二巻はマジで笑ったなwあとは「刻刻」の七巻と…うーん。「帝一の国」は読んだんでしたっけ?
    小説だったらいくらでもオススメできるんだけどなぁ。

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