10/22  暇すぎて…秋

今回の出張というか遠征。片道一時間半程度の現場なので通うことも余裕で出来る…というか、実際毎日往復で来てる人もいた。

僕は当初、「恐らく現場が予定通り進まないから、最悪宿泊組で夜に作業をしないといけない場面があるかもしれない」等と聞いていて、ならしゃあねえなと渋々泊まる事を承諾したのだ。最近下の前歯が生えてきて噛み噛みするようになってきた駿河一かわいい我が愛娘を残し、渋々だ。

それもこれも一緒に現場に行く人らが高齢で、その人達は絶対に家に帰りたいと言っていたのでならばもう僕しかいないと思ったわけで。

だが、蓋を開けてみれば…

 「会社まで帰る人もいるし、今日はこれぐらいにしとこうか」
 「えっ!?」

初日、現場が切り上げられたのが15時30分だったのを見て喜びよりまず驚いた。確かにうちの会社の定時は17時で、往復組は今から帰ればなんとか残業せずに済むだろう。だが、宿泊組の僕らまでそれに合わせる必要があるのだろうか??

 「と言ってもねぇ~。見ての通り、他が全然進んでないから正直俺らが今日やれる事はもうやっちゃったんだよな」
 「ま、まあそういう事なら」

そもそも定時にあわせて移動時間まで考えてくれる辺りがウチの会社のホワイトたる所以であろう(普通かもしれないがw)。以前にやはり、片道一時間半かけて毎日現場を往復していた事があったが、あれはあちらの都合に合わせて「現場に」8:00着、「現場で」17:00に終業というもので、現実には僕らは6:30~18:30ぐらいの労働を強いられていたのだ。もちろん例のブラック会社経由の仕事であるw

それが今回は「会社を」8:00に出て「会社に」17:00着という予定が組まれている。するとどうなるか、「現場に」9:30、「現場を」16:00前解散という事になろう。

ただ、これらは往復組の日程であり…すなわち、宿泊組の僕らがこれに合わせると「ホテルを」9時に出て、「ホテルに」16時過ぎに到着というとんでもないシフトが組まれる事になる。

 (ま、まあ他の業者さんとの絡みもあるしこういう日もあるか^^;)

最初はそういう風に思っていたけど、結局最後までこの日程が崩れる事はなかったw

曰く元請けの現場監督が残業ダメ絶対という方針を取ってるらしく、土台初めから夜の作業などありえない話だったのだ。

 「まあでも移動の疲労考えたらね~。どうせ宿泊金は予め見積もりに含めてるわけだしいいんだよ」
 「と、言われてもなぁ…」

既に宿は取ってあるのだ。ここまで来ると確信犯というか、単に責任者である人が泊まりたかっただけなんじゃ…という話になってきそうだが、今さら帰るとは言えないし、妻は妻で僕がいない生活を楽しんでいるらしいしwまあそれは僕も同様の事が言えるので何も言えないが、とにかく久々に独身生活のような時間の使い方が出来るようになったわけだ。

 (寝るのが0時だとしても、まだここから7時間も自由時間とかww)

改めて独身の自由さというより、妻帯者の時間の無さを感じずにはいられない。そしてこうなった以上、その自由な時間を満喫する義務が俺にはあるのだ!!

 (とりあえずあそこへ行くか^^)

どういう偶然か、今回僕らが泊まるホテルは以前僕が期間工時代に住んでた場所から結構近い。そんなわけで、優先してやる事はもちろん…

 (う、うわぁ…)

当時通っていた懐かしいホール周りである⊂二二二( ^ω^)二⊃

 (…ま、まあ当時から別に優良店だったわけじゃないしなw)

外観はそのままだけど低貸しオンリーになってたりガラッガラだったり、そして消えているホールも結構あって、何か別の店が出来ていたり、そのまま広大な空き地になっていたりと時間の流れを感じずにはいられなかった。思えば当時からそこまで強い地域でもなかったし、優良店らしい優良店もなかった。単に当時の台の性能と客層によって僕が勝っていただけで、それがそのまま「良い地域」という思い出として残っていただけなのだろう。

現実はいつだってこんなもんだ。

 (とりあえずここらじゃ遊ぶのも無理だなw)

あらかた回って一台も打てそうなのが無いのを確認して、諦めてホテル周りを散策する事にする。

 (あらら…)

残念ながらホテルから徒歩で行けそうなホールは低貸しオンリーであった。いくら暇だとは言え低貸し低設定確定みたいな台を打つのは嫌なのでさてどうするかと途方に暮れていると、、、

 (んんん???)

二度見した。

ホテルとパチ屋の間にひっそりと聳える…雀荘、、だよなw?

この「ど○道楽」という名前を見てピーンと来なかった人は麻雀打ちとしては三流である。

これはかの麻雀劇画不屈の名作「ノーマーク爆牌党」で出てくる主人公達のホーム雀荘の名前である。さすがにカニのオブジェとは行かなかったようだが、申し訳程度に添えられたカニのイラストが全面に「そうだ!」と言っていて、恐怖より好奇心が勝ってしまった。

 (さすがにこの名前でそうそう変な店には当たらんべ(;^ω^))

思えば大昔、やはりここ浜松で僕は地方の個人経営の雀荘に恐る恐る入った事がある。まるでオナ禁13日目のように麻雀に飢えていた僕は、見境なく目についた雀荘という文字に暴発してしまったのだ。結局そこは見た目通りの仲間内でワイワイやってるマナ悪雀荘で入った事を後悔したのだが、そこでの経験を糧に以後様々な地方の場末雀荘に僕は飛び込む事となり、今こうして臆せず地方の個人経営雀荘に飛び込める程度の男に成長したのだ。

とは言え未だこういう大手チェーン以外の雀荘に初めて入る瞬間と言うのは好奇心半分恐怖半分。一人居酒屋とはワケが違う。

これまで幸か不幸か特に怖い目にあった記憶はないが、やはりというかマナー面において嫌な思いをさせられた経験は一度や二度ではない。大手のチェーン店などと場末の雀荘の一番の違いは正しくここで、常連に強く言えないであろう地方の弱さが垣間見える部分でもある。

それを予感しながらも、こうしてドアを開けずにはいられない魔力が麻雀には・・・否、この看板にはあるのだw

 「あっ…え?い、いらっしゃい…ませ?」

店内に入ると思ったより店はにぎわっていて、五卓も立っていた。ただ、パッと見た感じフリーは一卓で残りは仲間内で遊びに来ている「セット」のお客さんであろう。だから一人で見知らぬ客が入ってきたのを見て店員が戸惑うのも無理は無い。

これは一見客の宿命とも言える。

言えるがやはり、都内や大手チェーンのそれに比べて新規客が圧倒的に少ないであろう地方の雀荘ではより一層珍獣を見るような目で迎えられるものだ。

恐らく普段は常連とメンバーでワイワイやってるお店なのだろう。異分子の登場に若干空気が重くなった気がした。

 「いらっしゃいませ、当店は初めてでしょうか?」
 「ええ、ちょうど仕事でそこのホテル泊まってて。看板見て思わず入っちゃいましたw」
 「ああ、変わった看板ですよね^^」
 「いやぁ、あれはノーバク(ノーマーク爆牌党)好きなら絶対寄っちゃいますってw」
 「…ははwたまにカニ屋だと間違えられますよ。食べ放題の予約とかw」
 「え?」
 「え?」

店員さんとのかみ合わない会話に若干不安を覚えつつ…

予想通りの展開に苦笑いしつつもなかなか楽しめたw

 (…あんだけ遊んでまだこんな時間か^^;)  

仕事に関しては取りわけ書く事がないぐらい楽チンで、むしろ暇つぶしに骨を折った出張であった。けどまあ、年に一度ぐらいこういうのがあると嬉しいな♪

妻も喜ぶだろうw

コメント

  1. 愛知のクマ より:

    爆牌キター♪───O(≧∇≦)O────♪
    懐かし過ぎて鳴けるw
    しかしながら、漫画にある雀荘を覚えているUMIさんの知性に感服ですわ。
    なお、仕事忙しく、壊れたアイフォーンを修理出来なくて、コメ出来なかった愛知のクマが通ります。

  2. ヨシホイ より:

    どら道楽ktkrあまりにも露骨だけどオーナーはセンスいいですねwメンバーやるほど麻雀に浸かってきてノーバク知らないとかヤバない?
    っていうか実写化するんですねwノンスタ石田かぁ違うような・・

  3. のっぽさん より:

    たまに定時で仕事終えると寝るまでに色々とできますよね。家に帰るのがもったいないと思ってしまうも、パチ屋に行かなくなった今はやることがなく結局家に帰るだけという悲しい現状。

  4. kenji より:

    (*゚-゚)

    (*´∇`*)オツカレサマー

  5. umi より:

    >>愛知のクマさん
    むしろ仕事でアイフォーーン必要にならんのですか(;^ω^)?
    この雀荘はさすがに麻雀かじった事ある人なら誰でもピンと来ますよwタッチ見た人が「南風」って喫茶店に反応するのと同じっす!

    >>ヨシホイさん
    たまに麻雀漫画一切読まないってメンバーいますよ。というかこの雀荘にノー爆置いてなかったしwオバカミーコとかゴロとか勝負師の条件はあったのに(;^ω^)

    実写化は単に爆牌打ちたかっただけと予想w今公式サイト見てみたんですが鉄壁君はともかく爆岡…w んで最近やたら長澤まりな?って人近麻で見るなと思ってたらポトミちゃんこの人なのかよ(;^ω^)

    >>のっぽさん
    趣味が何であれ、一人暮らしで定時上がりだったら絶対部屋に真っ直ぐ帰りませんね。こういう実感を胸に独身者に「結婚は人生の墓場」って言うのかな~ってw

    >>kenjiさん
    (´・ω・`)おう・・・たむ!

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