1/7  想い出はビタ出来ない

 ─しみじみ幸せを感じられる 普段感じることのできぬ「セーフティーという名の悦楽「安全」であることの愉悦─

今年も利根川先生の名言に浸りながら、日課の…いや、年課となりつつある三重オールナイト実況を見て過ごす幸せな寝正月。暇だったので動画などポチポチ検索していたら、そういえば誰かが「ガリぞう」さんの動画が面白いとか言ってたっけなぁなどと思い出した。

 「自分見た事ありますよ。確か金髪のオラついた兄ちゃんですよね?」
 「あー、それはそれは多分ガル増だねw」

この間までずーっと一緒に仕事をしていた同年代のアンちゃんはガリぞうの事を知らなかった。スロ暦が長いと言うわりに、よくわからんポッと出のユーチューバーみたいのはわんさか知ってるくせにガリぞうもガル増も知らんとは…などとその時は思ったものだが、あれ?四号機初期ぐらいから打ってる人ならここらへんみんな知ってて当然だと思ったのだがそうじゃないのだろうか?

 (この間パイセンが「パチスロ一人旅」を知らないと言ったのも衝撃的だったが…)

四号機初期から打っててガリぞうや高木MAX()…、無道Xとかメディアに魂を売る前の魚拓とかw、マッパチとかしのけんとかハヤちんとか、ここらへんを知らない人はスロッカスとしてはモグリな気がする今日この頃。心底どうでもいい知識ではあるが、今みたいにインターネッツが発達していない時代だからこそ情報力に差がつけられた時代でもあったわけで、つまり当時第一線で顔を売ってたこれらの人々を知らないってのは情報収集能力に些か疑問が残るという論法を展開しているのだ。

 (まあ所詮パチンコ関係なので目くそ鼻くそをってやつなのだが…w)

それはともかく、実際にガリぞうさんの動画を見てみたらなるほど言うとおり面白い。というより内容がしっかりしているガチ勢向けの動画である。パイセンの大好きな寺井一択など、最近出てきたネタ系スロタレントの動画を見るよりよっぽどこっちを見て勉強しなさいと言ってあげたくなるぐらいにはいい動画だ。

 (しかしこの人未だに現役でやってんだなぁ~)

懐かしい。当時何度か同じ店でカチ合ってたなー。懐かしさやら色々な想いが募り、どんどん動画を消化していく。その中で1つ気になった事があったんだけど、

 「先ほど声掛けてくれた方、私の漫画を知りませんでしたw」

動画の中でガリぞうさんが何度もこの手の発言をする。

恐らくなんだけど彼も自らを昨今のユーチューバーなどと同じ括りにされたくないのではなかろうか。そういう意味でライター業としての自分を、ずーっと最前線で戦い続けている自分の方こそを評価して貰いたいのではないだろうか、と。

俺はスロタレントとは違うぞという強い主張を感じずにはいられないし、同じ時代に闘ってきた老兵として現状に対するその気持ちは非常によくわかった。

 (そもそもこの人の「漫画」の存在を知ってる人がどれだけいるのやらw)

ちょうど実家に新年のあいさつに行った際に引っ張り出してみた。懐かしいなーw前も書いたけど、この頃…多分爆裂AT機全盛と呼ばれる時代はスロ雑誌乱立の時代でもあり、また…それに伴うスロ漫画の乱立の時代でもあった。

例えば上の画像は実家で見つけられたコレクションの一部なのだが、例の「ディープスロット」やら「ムンッ!」の人の謎のオカルト漫画(左上)、

 (いつ見ても面白いwwwwwwwwwwwwww)

これらはまだいい方で、ほんっっと~~にワケのわからん、それこそ身内に書かせたんじゃないか?ってぐらい酷い漫画までとにかくページを埋めるためだけにそれらの存在が許容されていたような時代で、そのほとんどがオカルトやニワカ知識を植えつけるためだけのものであった。今でこそ?ガチ方向の「打つなら勝たねば」も最初は恐らく読者層に合わせてだろうが、「波」などオカルト寄りだったしね。

けれど何でも出せば売れる時代だったからそういう雑誌が乱立した背景もあったのだwあぶく銭での勝利の美酒のお供やら、並びの際の暇つぶしのために何でも良かったんだろう…一応需要と供給があってこういう舐めた商売も成立していたヌルい時代。

そういう時代背景にあって、この「プロスロ」という漫画はトップクラスにマトモなものであったはずなのだが、正直あまり知名度が高くないような気がするのはやはり現代と同じく「読者」のレベルのせいなのかw?

言うなれば、ちょうど今現在ユーチューバー的なスロタレントが持て囃されている状態に近いものを感じる(;^ω^)

改めて「プロスロ」を読んでみると非常に高度というか、専業が日頃何気なく使っているような技術(というか知識)が出し惜しみ無く書かれてたりして…手前味噌ながら当時僕は既にそういうのを必要としないレベルにいたので全く気にしていなかったのだが、初心者から中級者にとってはこれ以上ないバイブルに成り得た一冊だったのかもしれない。

考えてみると今現在彼のやっている動画もそういうものだ。だとすると一貫してガリぞうさんはそういうものを伝えるためにメディアに露出しているという事になるが…本当にそうだとしたら素晴らしすぎるな。

現状ガリぞうさんが業界でどの程度の位置にいるのかは正直わからないが、どうかその真摯な想いがいつか報われて欲しいものだと切に思う(´;ω;`)同じ時代を生きた輩として応援したい!

時にこの世代の漫画だとここらへんが僕は結構好きだったんだが、中でも左下の「ヤマアラシ」というのが凄い良かった。今調べたら無料PDFがここで読めるのでどうぞ→宮塚タケシ「漫画にします.com」

これはタイトル通りヤマアラシのジレンマというか、年を重ねるにつれ周りの人々がいなくなっていくパチプの葛藤を描いた作品(?)で、多分単行本化していないが最終話にちゃんと社会復帰していく場面もあってこれも当時としてはマトモな部類の作品であった。
   

が、今回紹介したいのはこのヤマアラシではなく…同じ作者のこのスロ漫画。

 「がんばれ!!のりかずくん」wwwwwww

おいおいおいと思うかもしれないが、こういうのが当時はどこにでも載ってしまっていた時代なのだ(;^ω^)いや、この作品は「こういうの」というには失礼な程度にはパチスロ漫画として成り立っているんだけどね、全体的にこういうどこに向けたかわからんようなフザけた作品が…って思えば今もそんなに変わってねーなw

内容は特にないw

ご覧のように冴えない主人公が酷い目に合いながらそれでも頑張って生きていくという漫画で、なぜかこの離島出身ののりかず君は新人スロットライターなのだw

そして当時の時代を反映しているというか、新人の仕事はやっぱり「データ採り」。今でこそもうそんなことはないのだろうが、当時は各雑誌毎に「独自解析」という、今でもその単語はそこらで見かけるが、そのパクりを独自解析と言って逃げてるギャグのような単語とは違い本当に各雑誌毎に自ら解析を出して載せていた時代があったのだ。お抱えのプログラマーがいたり、膨大な実戦データから出した数値を載せていたりとハッキリとメーカーと雑誌が敵対というかライバル関係を築き上げてた黄金時代と言えようか。

のりかず君も新人なので無理難題を毎回ふっかけられて自腹で実戦を繰り返すが、

手探り実戦バッチ来ーい!の時代なのでミスって大損する事も多々あるw

唯一の特技であるパチスロを子供達に教えて警察に連れて行かれる事もあるw

やがて貧乏アパート同士で知り合った隣の子を虐待の手から守るために人攫い編、もとい旅打ち編が始まり故郷の離島へ帰るのだが… ここから先の記憶が無い、というより読んだ事がないのかもしれない。

 (そもそもなんでこの単行本を買ったかさえ謎だw)

きっとあぶく銭で勝利の美酒のお供に買ったか、並びの際の暇つぶしに何でもいいから買ったんだろう。

単行本では一応虐待時を守るためとは言え、誘拐なので警察に追われているところで終わってしまっているのだが、この後一体どうなったのやら…気になるので覚えている人がいたら教えてください^^
  

昨今単行本というのを一切買わなくなってはいるのだけれど、こうしてたまに読み返すことが出来るというのは大きいと感じる。漫画喫茶で探せばいいじゃんと思うかもしれないが、そもそも存在すら思い出す機会がないものも多い。

形として残るというのは存外大きい事なのかもしれません。

コメント

  1. ヨシホイ より:

    もう全然スロ雑誌あたりは買ってないですねたまにコンビニで見ますが恐いもの見たさ的に先生の漫画読んじゃうw動画もほとんど見ないんですがでちゃう系の動画はたまに見るなぁあそこの媒体の人達ってかなりしっかりした解説してくれるので

    年明けで意外と状況良くありませんか?バラのクイーンズ2で21回/kライトミドルダンバインで22回/kとおや?ってなる台がありました
    結局ダンバインで新年初ヘソ落ち喰らったりしてかなりやられたんですけどね!オチロヨォォォォッ!!!

  2. kenji より:

    ガリさんはガチ過ぎて一般人受けが
    難しかったのかと思います。
    (Excelで店データ集積して狙い台決める等)

    ダイオヘッドも読み物としては面白いのですが
    スロットが好きな人用です。
    スロットで勝つことが好きな人は
    もう少し耳障りがよく、簡単に実践できるようなライトな物を好んでた気がします。
    今、YouTuberの動画が流行るのは
    面白いけど低設定では出ない台の
    高設定挙動をほぼタダで見れるからじゃないでしょうか

  3. ヨシホイ より:

    あ、テニスの件はやらない人の大体が持ち方が違ってると思われます
    ラケットを地面に置いてそれを拾う形が通常の握りです打つ時は玉を擦り上げる感じで打つとホームランしなくなります
    ボールが硬式(黄色くて固い玉)か軟式(ゴム)で違ってきますが的抜き系は硬式だと思うので上記みたいに打つといいと思います

  4. 愛知のクマ より:

    ガリさんは未だにジャグラーメインでボチボチ稼いでいるのでしょうか?
    家庭を持っているためなのか、安定した台を打ち倒すというイメージが強いです。
    ザ玄人という感じですから、今の若い人にはウケにくい気がします。
    流石に私も皆様と一緒で、現在においては、パチスロ雑誌を買うことはありませんが、昔は毎回買ってワクワクしながら読んだ時期が懐かしいです。
    懐かしいと感じるのは、あの時代、友人とともに一喜一憂していたからなのでしょうか?
    僕らの青春は、スロットと麻雀で出来ている!(今の考えた迷言)
    ところで、一時期、大御所の地位?くらいだった、とんちゃんは現在なにをしているのかしら?笑

  5. ドニート より:

    思い出はビタどころか
    3コマは滑りますね

  6.   より:

    ガリぞうとか知らんわ
    って思ったけど、プロスロは知ってる

    動画は見てないし見ても時間の無駄って思ってるから当然か?
    ただ、読んでた漫画の作者名を覚えていなかったのはマズいね

    今あるスロ漫画はDIOHEADと115番街とはやちんとあっついでーにランブルアイズだし、作者名忘れててもしゃーなしだな

    ランブルアイズは続きを出して

  7. 三重県人 より:

    懐かしいなあ。当時はコンビニに大量にありましたね。当時のパチ屋の近所のコンビニは結構潤ってたでしょうなぁ。

    ガリぞう氏はスープカレー屋いつやるねんって思いながら見てましたねー。数年前に諦めたみたいですが。

    のりかずくんはこのブログがなかったら二度と思い出さなかったでしょうw

    TTMってわかります?誰も使ってる人見なかったですがw

  8. umi より:

    >>ヨシホイさん
    自分もスロ雑誌いつから買わなくなったかなぁ?解析はネットで見れますし読み物つまらなくなったから??先生はともかく、でちゃう系っていうと髭原人でしたっけ?前にあの人のモンハン動画見てあまりに解説適当で萎えたんですが…w

    年明けでほとんど行ってないので状況わからんのですが、今週の新装辺りから開け直してくれてるところ多いのかもしれませんね(゚∀゚)っつーかそれに狙いを定めて九日に代休取ったんすけど、まさかの娘高熱でぴったんこ看病でした\(^o^)/

    ヘソ落ちしてもいいから平日勝負に行きた…いや、へそオチは勘弁だなw

    >>kenjiさん
    そうかぁ、ガチ過ぎて受けないとかあるのか。確かにスロはもうそんな感覚忘れちまったけど将棋動画とか見てガチ過ぎるとワケわからなくて見れないもんなー

    YouTuberの動画ってそんな高設定挙動の台ばっか出るの?あいつら(視聴者)にそこまでの考えがあるとは思わないがw、そういうのは実機動画見ないかね?俺は昔新台買って回してるニコ生なんかは結構参考にしてたけんねー

    >>ヨシホイさん
    テニスはそうですね、とよさんもテニスやるんですが同じ事言われましたよ。インパクトの瞬間手首捻るのではなく、予め角度を付けて面でこする、みたいな感じで!次回行ったときに実戦してみますが、ちなみにそこ狭いんでそれもちょっと関係してるのかなー?なんて思ってます。機会があれば一緒にそこ行きましょう!東静岡です

    ちなみにトヨさんともいつか初対面でガチの対戦をさせてみたいと思っておりますw

    >>愛知のクマさん
    うーん、動画すべて網羅してるわけじゃないので近況は知りませんな。この動画以外で何か活動してるのかも謎ですし… でも動きが完全に現役の専業のそれだったし、動画やってない時は地元で打ってるっぽいですけどねー。ジャグは多そうですwザ・玄人ですよね。

    雑誌はネットの発達と共に役目を終えた感がありますよね… 読み物としての面白さを捨て動画に進出しちゃったっていう自業自得というか、自ら乗り換えた感もありますが。

    トンちゃんは何してるんでしょうね?ハヤちんは前に内装屋だかやってるって話を聞きましたがトンちゃんは一切聞かないなー

    僕らの青春はスロと2chで出来ている!

    >>ドニートさん
    最初タイトルを「想い出は四コマ滑り」にしようとしたんですけどね、そしたら何か「四コマ滑り」の想い出を語るみたいになっちゃいそうで変更しましたw

    >>名無しさん
    作者というか兼主人公ですからね、タイトルより名前覚えてあげてくださいなw

    ランブルアイズって結構スロ漫画の中で名前挙がるのに僕はついぞ現物を見たことがありません。大体僕の仕入先ってブックオフだったんですけど流通してないのかなー

    ところでダイオヘッドは最後どうなったんでしょう?みつをとマキちゃんがくっついた辺りまでは記憶にあるんですが

    >>三重県人さん
    そうそう、スープカレー屋やりたいなんて話が劇中で語られてましたね!動画で嫁が~なんて話してましたが、漫画内で出てきた奥さんとはあれからも仲良くやってるのかしらw?スープカレー屋最近諦めたってのは動画で語ったんすかね??

    のりかずくんこの後どうなっちゃうんでしょう?僕もこの単行本でしか知らないので…ってスロ漫画はこういう唐突なフェードアウト系多くて困りますねw

    TTMはわからないです。DDTやKKKみたいな感じでしょうかね?