10/23　　勲章無き闘い

久々の夜勤の最中の出来事であった。深夜の電話は不吉の予感とはよく言ったもので･･･

　母　「二男が事故った。オートバイで追突されたらしい」
　俺　「まじで！？大丈夫そうか？」

動悸が激しくなるのを感じる。おいおい、あいつこないだ結婚したばっかなのに大丈夫かよ、と思っていたら･･･

　母　「間違えた！次男じゃなくて三男だよ」

笑い事じゃあないが、動悸が急激に治まった気がしたのはここだけの話ｗ

聞けば自分で事故にあったと電話してくるぐらい意識ははっきりしているらしく、一応病院に連れて行ったようだが目立った外傷も無いそうで一安心。

　（しかし神はどうしてもヤツを社会に戻したくないのかなｗ？）

実はこのリアルタプ公こと三男坊、来月からようやっと正社員として社会復帰（？）する事が決まっていた。長年フリーターのような生活をしながら高目（楽で待遇いいとこｗ）狙いを続けていたのだが、その執念が実って奇跡的にそこそこの場所への就職が決まった矢先のこの出来事。

おまけにバイクの免許も取ったばかりで、この日も他県へドライブしていた帰り道。趣味に仕事にさあこれからという時に、好事魔多しじゃないけれど何かを勘繰ってしまいたくなるようなタイミングの事故であるｗ
　　

事故現場はＴ字路の合流地点。ちょうど上り坂が終わるところで、一時停止場所で前の車が合流するのを待っていたところ、後ろから猛スピードでズドーンだそうで･･･

優に5ｍは吹っ飛ばされたらしい。全く減速する素振りを見せず時速40ｋｍほどあったのではないかと言う推測らしいが、40ｋｍというと･･･

冗談ではなく三男はタプ公のモデルというだけあって画像の人並の体格をしている。180ｃｍ100ｋｇ越えの巨漢である。そのクソデブが5ｍ吹っ飛ばされたのだ、その衝撃足るや推して知るべし。

ご覧のとおりバイクはフレームがひん曲がり所々パーツが削れ全損扱いだそうな。それでいて当の本人と言えば目立った外傷はなく、全身打撲気味らしいが意識もハッキリしていて歩けるぐらいであった。後日事故車を検分したバイク屋の店主が破損部分と本人を見比べて驚いていたそうだが、やっぱデブって強いな。

誠意を見せてくれや。

これは昔僕が某マルハンの駐車場内でチンピラの車にコスってしまった際にひたすら念仏のように繰り返された言葉であるがｗ、事故の後は当然ながら保障、慰謝料の話になってこよう。

その前に加害者について語らねばならないが、例によって例の如く高齢者ドライバーであった。定番の「アクセルとブレーキを間違えた」とは言わなかったそうだが、ある意味でそれよりも酷い野朗で･･･

まず追突した直後にこの爺さんが取った行動、それが驚きの

　「家族への電話」

幸いにも前に並んでいたドライバーらがすぐさま救護してくれたそうだが、例の爺は警察はおろか救急車すら呼ばず、電話を終えると徐に外へ出て･･･

　周囲の人　（･･･ッ！？？？）

現場を眺めながら煙草を吸ってたそうな･･･これには後から来た警察もブチ切れで説教だったらしいが、気が動転していたとの本人談はわからんでもないが･･･それにしても酷いな＾＾；

一応家族はそれなりにマトモそうで（？）、奥さんが誠心誠意の対応を約束してくれたそうだが、こういうのは時間が経つと何があるかわからない。幸いにも事故の証拠となる映像は前で一時停止待ちをしていた車の後方ドライブレコーダーに収められていて、警察が来た際ドライバーさんが鼻息荒く提出してくれたそうだ･･･････が、

　「あっ！白飛び（画面が光などで白く染まっている状態）で見れねぇ！めんぼくねェ！」
　「ｗｗｗｗ」

まあ映像は無かったが前方にいた二人のドライバーが証言してくれたそうで過失割合は10：0になったそうだ。これにて治療費、バイクの修理費、慰謝料と全ての心配がいらなくなった･･･かと言えばそういう問題でもないらしい。

　「バイクの方なんですが、当社の査定では35万ですのでそれ以上は出せません」
　「はぁ？全損なんだから同じものを用意するか同等の金額を弁償するのが普通じゃないんですか？あれ買ったばかりで60万したんですけど」
　「と、言われましても当社としては・・・」

とまあ、さっそく保険会社と色々モメ始めているそうで･･･この件を加害者家族に伝えたところ、

　「わかりました、差額は全て自腹で出します」

という事になったらしいが、そもそも保険会社をすっ飛ばしてのこんな口約束、後でいくらでも反故にされそうな気しかしないが大丈夫なんだろうか。一筆書いてもらえと思ったのだが、調べるとそういうのはしない方がいい（被害者サイドとして）とどこのサイトにも書かれてて、しかし保険会社の査定とやらで60万で買ったばかりのバイクを一方的な事故で壊され35万しか受け取れないとかそんな馬鹿な話があっていいのだろうか。

否、そんな事が許されてなるものか！

きたきたきたきた戦争じゃーい(ﾟ∀ﾟ)弟も俄然やる気のようである。

痛くも無いのに首が痛いと言えだとか、とりあえず通院しろとかそんな見苦しい行為は推奨しないが、しかし一方的なやられ損になるような事も許容できない。最低限の権利は主張していかにゃあな。

とは言え相手は海千山千の保険屋さん、こちらも相応の軍師（弁護士）を立てる必要があるやもしれん･･･当事者じゃないからあれこれ口出しするつもりはないが、後学のために経過を見守っていきたいと思う。