12/29  挽回のシマ

連載当初から読んでいたはずなのに、いつのまにか流し読み程度になって話の流れを見失い、いつしか飛ばすようになっていた。

・・・のだが、ある時ふと印象的なシーンがあってそこからまた読み始めると以前までの感想が嘘のように面白いではないか。それから週に何冊か借りつつ最初から全部読み直してみたのだが、う~ん・・・面白いじゃねえか。

というかこれは全体の流れを通して見ないと面白さが伝わり辛い部類の物なんだろうな。歴史漫画とは得てしてそういうものなのかもしれないが、なんにせよ気付けて良かった、ヤンマガで連載中のセンゴク。


センゴク権兵衛(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

そういえばいつだかパチンコにもなってた気がするが、一度も触ってなかったというのがそれだけ興味がなかったという表れだ。挽回挽回と、某逆襲台のように無理やり特定のワードを叫び続けて煩かった台のように記憶しているが…

さて、僕が読み始めるきっかけとなったのはこのセンゴクという漫画の主人公である千石権兵衛秀久が生涯最大の失態を犯したかの有名な(?)戸次川の戦いで、島津家久率いる薩摩軍に上方勢が蹂躙されるエピソードなのだが… ここの戦闘描写が物凄く印象に残ったのだ。

この漫画は基本的には史実に忠実に、時に作者の独自解釈によって展開されていくものだが、この戦闘だけは特殊で千里眼紛いの人知を超えた何かを描こうとしている。相当な戦上手であったという島津家久の采配を作者なりに表現した結果なのだろうが、違和感どころかその迫力にただただ圧倒されるばかりで、個人的にはベルセルクの「蝕」ぐらい神懸かった描写だと恐怖すら覚えてしまったぐらい。

気になる方はここに至るまで40巻近くあるけれど、是非とも通しで辿り着いてほしいねw

ちなみに戦国武将についての知識は僕はほとんどなく、恥ずかしながら漫画やゲームのキャラでしかイメージが湧かない。あ、それとパチンコ関係のキャライメージも大きいなw

だから有名どころの信長秀吉家康なんかはある程度像ができあがっているのだが、例えば長宗我部元親と聞いて僕がイメージするのは・・・まずこいつw

 

それから、モトチカと言えばこいつも忘れちゃなんねえ。

 <モトチカ参上♪

…こうして見ると女体化というか、戦国大名を女体化するというのはほとほと酷い試みだw

とにかくまあ、歴史に詳しくない者のマイナー(??)武将に対する認識なぞこんなもので…、しかし漫画「センゴク」内では群雄割拠の時代を生き抜いた戦国の熱き男達の強烈な個性がしっかりと描かれている。

長宗我部元親も当然、四国の覇者に相応しい智謀兼ね備えた人格者として。

 (なにこのクソかっこいいおじさんw)

ちなみに先の「センゴク」内でスサノヲの如く戸次川で上方勢を震撼せしめた薩摩の鬼っ子、島津家久だが…

 (雑っ魚wコミュ抜けるわww)

あの愛くるしい島津モグ久が一転、この狂徒を従えるスサノヲの権化となるのだw

この漫画を見るまで僕は「島津wwww」みたいな印象を持っていたが、180度方向転換せざるを得ない。

歴史漫画ってのは歳をとるほどに面白くなっていくな。

コメント

  1. kenji より:

    島津は藩主より部下が尋常じゃない程優秀なのですよね
    今の鹿児島はやっとブラック企業が減りだした程度の底辺県ですが

    ヤンマガ読まなくなって10年、まだセンゴクしてたんですね

  2. umi より:

    武田もそういう描写ありましたね。ただそれを言ったら織田だって部下の優秀さが段違いだったんでしょうがw

    言われて見るとセンゴクももう10年やってんすね(;^ω^)…今最後の戦が終わりかけてて、後は自領の開発とか政治的な話ばかりで巻いて終わるかもしれませんな。