4/17　　堕落回顧禄　その3

【回顧その3】　2000年春～夏頃

高校一年で麻雀を打てるなんてヤツはそうざらにはいない…と思っていたが、案外身近に打てる人が存在していて、この頃、同じクラスで同じ部活だったY君とはそれがきっかけで急速に仲を深めていった。

このY君とは、度々ブログにも登場するあの嫁が鬼のY君である。余興というトラウマを植え付けてくれたあのY君である。

夏のある日、部活が早く終わってY君の家で麻雀をしようという事になった。メンツは？と聞くと、同じ部活のT（のちに神とかアシベ君としてブログに登場）と、それからMという別の学校の男（のちのスロ狂いくん）。そして同じ高校だけど部活は別の、初対面の魚くんが来るという。

僕以外はみんな同じ中学校時代からの地元の友人らしいが、当時はこんな風に友達が友達を･･･メンツがメンツを紹介するという具合に、麻雀を介してどんどん交友関係が広まっていったのだが、二十年経った今も麻雀をする仲なのは結局この日集まった五人だというのだから面白い。

何気に初の対外試合。麻雀を覚えたてでヨチヨチ歩きの僕の地元仲間の卓とは違い、手練手管のもう少しだけ高度な駆け引きがそこにはあった。

　「リーチ！…どれどれ～？」
　「っ！？？」

リーチ後に他人の手牌を覗くという行為ｗ

ここで初めて僕はこの謎の文化に出会うのだが、なにぶん麻雀を始めて間もない頃。知らないだけでそれが当たり前の行為だと信じるしかなかった。

　「ほうｗそれを切りますかｗ」
　「な、なんか見られるとやりづらいんだけん（；＾ω＾）」
　「いいじゃん。どうせリーチかけてるから手は変えられないんだし」
　「そ…そうか？」

この行為が何やらちょっとしたツウというか、玄人風の動きに見えてしまうのだから初心者とは恐ろしいもので。後々地元の卓に輸入して持ち帰るのだが、やはりというか皆いい気はしないようだったｗ

それよりも、程なく休みの度に集まるようになっていったそのメンバーだが、麻雀だけでなくパチスロにおいても僕らの先を行ってるとしばらくするとわかった。

スロ狂い君や魚くんには兄がいるのだが、どうもその影響らしい。特にスロ狂いくんの家には大花火の実機が置いてあるという話を聞いてある種の畏敬の念を覚えたものだ。（今にして思うと時期が合わないので別の機種との記憶違いかも）

そんな彼らに連れられてとあるホールへ入った時の事。相変わらずピカ五郎しかわからないのだが、この日はいつものピカ五郎ではなかった…

　
　（なんだこれ？？）

全てが全てそうじゃなかったと思うのだが、少なくとも完全告知系の台のリールには画像のようにボーナス絵柄の横に黒いテープが貼ってあり、その黒い塊を狙う事でかなりの目押し補助が成されていた。

今でこそ透過絵柄とかなんとか言って視認性を高める技術が用いられちゃいるが、当時はそんなものが無かったゆえの苦肉の策だったのだろう。

余談であるが、当時の「ボーナス図柄の横にテープが貼ってある」という風景は割とどこでも見かけた記憶がある…が、今その写真を検索しようとしても全く出てこない。やはり携帯電話に写真機能が付いたというのは記録を後世に残す意味でも非常に画期的かつ実用的な発明だったのだなと実感する。携帯にカメラが無いからってデジカメを持ち歩いていたアホな男もいたそうだがｗ…そもそもスロの画像を写真に収めるという文化が当時はまだ無かったんだよなー。

　（・・・トーン、・・・トーン・・・トー・・・きたー(ﾟ∀ﾟ)ー）

さて、ピカ五郎も完全告知系の例に違わずボーナス図柄の一直線はリーチ目…すなわち

シャララララ～　　←LEDﾗﾝﾌﾟに光が流れる際の脳内擬音ｗ

　（あああああぁあああ…カ・イ・カ・ン！！！！）

まだ目押しが出来なかった僕でも、テープ補助のついたボーナス絵柄の黒い塊を狙う事は何とかできた…というより、この時初めて目押しが「タイミング」であるという事実に気が付いたのだ。

…こうなるのはもう少し先ｗ

　（もしかして狙った方が当たりやすいんじゃね？？）

なぜだかこの日は非常に調子よくボーナスが当たったのだが、目押し補助のテープのおかげでボーナス図柄を狙う事が出来たおかげと勘違いしてしまった＾＾；同時に、「狙う楽しさ」も覚えてしまったわけだ。

以後しばらく、自宅から自転車で一時間近くかかるこのボッタ店（今はなき郊外のマルハン）へと通うのだが、やがて補助テープの無い店でもボーナス図柄を難なく揃えることが出来るようになるのにそう時間はかからなかった。