5/30  大脱走

例の逃げ出したニシキヘビ、結局周囲を巻き込んだ大捜索の甲斐なく(?)飼い主の住んでたアパートの天井裏に潜んでいたそうで… 連日騒ぐマスコミらを尻目にツイッターで冷静に呟いていた専門家の指摘した通りになったわけだが、意思疎通の取れない動物と言えど行動原理のようなものさえわかればある程度の行先は想像がつくのだなと感心してしまった。

 「で、見つかった?」
 「ううん・・・」

なんと、また猫が脱走した(;^ω^)

前回は上の画像の玄関網戸の隙間から白い方がニュルっと逃げたものの、すぐに戻ってくれて事なきを得たのだが、その数日後・・・件の玄関周りには対策を練って安心していたところに全くの別ルートからの脱走が企てられるとは誰が想像出来ただろう。

事件は深夜、いや・・・明け方かな?台所の方で大きな音がしたのを僕も妻も聞いている。しかし夜中に猫が色んな物をひっくり返して音が鳴る事はこれまでも度々あったので特に気に留めず…

しかし今思えば普段と違う鳴き声も混じっていたような…


今回の脱出経路は台所の小窓で、ロール式の横にスライドする網戸がついている。先の玄関につけたプリーツ網戸とは違い、こちらの網戸は固いので蛇腹の隙間をめくって逃げられるような事はないのだが…こちらはこちらで画像のようにちょっと力を加えるとそのままスライドして全開きになってしまうという欠点がある。

しかしだ、これまで一か月の間何事も無かったというのもあって、まさかこれを自力で開けられるとは思わなんだ…

思えば明け方の猫の鳴き声は、この網戸がスライドしてびっくりして暴れたのではないかと想像できる。意思を持ってやったのか、偶然ぶつかって開いてしまったのかは謎だが…なんにせよ網戸が開いたのち、開けっ放しになっていた窓から飛び出して行ったのだろう。

実はこのとき、白い方も一緒に外へ出ていたらしいが、黒い方は元々野良ネコだったものの娘であるシロは保護主の元でほぼほぼ室内育ち。前回脱走した時もそうだったが、外に出ても動けず固まってしまい、急いで家の中へ入ってきてくれるビビりなお利口さんなのだ。

早朝六時、異変に気付いた妻がドアを開けると玄関前で固まっていたシロはすぐに部屋へと戻ってくれたそうだが、それを少し離れた場所で見ていたクロは戻らず…

ねえ、起きて!今度はクロが脱走しちゃったんだけど

えええええ…

こうして、最悪の目覚めとなった次第。

妻が外に出たクロを見かけたのも一瞬で、家に戻るどころか隣の家の敷地へ入ってそのまま見失ってしまったらしい。懸命に名を呼び掛けても何の反応もない。

こういうときネットでは「根気よく呼び続ける」「好物の餌の音や匂いでおびきよせる」「いつも遊んでいるおもちゃで釣る」など書かれているが、しかしそもそもどこに向かってそれをすればいいのかがわからない。

見失った場所周辺でどれだけ呼んでも反応がないため、まだ近くにいるのか全く別の場所へと移動してしまったのかもわからず… 心当たりを探そうにも初めての脱走のため外でどういう行動をとるのか全く予想がつかない状況。

クロは臆病だからそんなに離れていないはず!

と言ってもよ、車の音にびびって遠くに逃げたなんてパターン普通にあるだろう?

結局、仕事を早めに切り上げ周囲数百メートル範囲のローラー作戦をとるしかなかった。近所へ聞き取り調査し、近場で工事している作業員や誘導員たちにも聞いてみる。迷いネコのビラも作った。延々と歩き回った。

・・・が、一向に見つからないどころか誰も見かけたという話も聞かない。

とりあえず事故にあってなさそうなのは不幸中の幸いだが…

探している最中、道路を見るのが怖かった。この場合の最悪のパターンはやはり死骸を見つける事だろう。それに比べれば頼りのないのが良い知らせ(?)。矛盾しているようだが見つからない事で逆に安心している自分もいた。最悪、野良に戻ったとしても逞しく生きていてくれればまだ良い。

 (しかしまぁ・・・改めてみると野良一匹いやしねえな)

意識して探すと今の時代、野良犬や野良猫さえ珍しいんだなぁと今更ながらに気付かされる。大抵見つけるときは車の下の印象が強いんだけど、一件一件車の下にしゃがみ込むのは中々骨だ。そろそろ暗くなってきたし、何らかの動きがないと見つかる気がしない。

こうなったら長期戦も覚悟すべきか

近所にビラを撒いてる最中、やはり同じように頻繁に猫が脱走する家があって話を聞けたのだが…なんとそこの猫は三か月帰ってこなかったらしいw

 「三か月w?よく見つかりましたね」
 「隣町で野良に餌をあげてるおばさんがいるんだけどね、そこに毎回来てたみたい。スーパーに張り紙貼ってあったんだけど、それ見て教えてくれた人がいたのよ」
 「へぇ…張り紙も捨てたもんじゃないっすね」

ちなみにこういうとき、ボランティアで猫を探す会みたいのがあって協力を仰げば?とも教えてもらったけれど、もう少し様子をみたい。なんなら数日後にフラっと帰ってくるパターンも珍しくはないようだし…

< ンニ゛ャァァ~

 (!!??)

なんて言ってたら、本当に夕方帰ってきたw

というより、誰一人見かけていなかったという点からも多分元から遠くに行ってなかったっぽい。隣の家のガレージに潜んでいた説が濃厚で、それまでなぜこちらの声に反応しなかったのかは謎だが、いよいよ腹が減って出てきたというところだろうか?好物のかつおぶしパックの音をガサガサさせてたらどこからともなく現れた。

ほらね。行動学的に室内飼いの猫は半径50M以内で見つかる事がほとんどらしいよ

妻のドヤ顔。どうやらこんな調査結果(半径50M以内説)もあるらしいが、行動原理学様様だな。

と言うわけで何とか無事に猫を保護できたのは良かったんだけど、この二度の脱走が譲渡会にどのような印象を与えたか‥ 

すぐさま、網戸ロックやら防護柵等、今回の脱走に対する対策を施したものの、譲渡会側から「ちょっと待った」の声がかかってしまった。

なんかね、「本当に大丈夫ですか?」って暗に何かを仄めかした感じですっごい言われるんだけど。

「ブブ漬け、いかがどす?」みたいな?

 

そう!「保護主さん」は問題ないって言ってくれてるんだけどね

あと四日で完全に譲渡契約を結ぶところだったのだが、ボランティアで拾い主であり保護主でもあるAさんは「まあそういう事もあるさ。対策もしっかりしてくれてるし大丈夫ですよ」と言ってくれてるのに対し、譲渡会側の某団体は「今のままでは・・・」という態度を示してきた。

ちょっと待って?保護主と譲渡会って違うの??

そりゃあね。保護主さんは実際に拾って保護して育ててくれてた人。譲渡会は猫を譲るにあたって場を提供してくれた所だね

家主と賃貸業者みたいな感じ?

それでいいんでない?

で、家主はオーケーを出しているのに賃貸業者が譲渡を渋っている件。確かにこの譲渡会の理念的に完全室内飼いをお願いされてるわけで… 二度の脱走で本当にこの家大丈夫か?と思う気持ちもわからんでもないが、、、

手前味噌ながら結構いろいろやってると思うんだけどなぁ…

ねー?保護主さんも是非ウチに貰って欲しいと思うんだけど、譲渡会を通した以上自分にはどうにもできないって困ってる感じだったよ

つーかさ、あれだけ厳格な審査・・・予め家の『下見』までしておいてさ、そのとき指摘されなかった箇所から脱走してるんだが…

どうやらさらなる脱走対策が必要らしい。網戸周辺の防護はもちろん、玄関ドアの方にももう一手間かける必要がありそうだ。

ちょっと近くの木工所行ってオーダーメイドで格子ドア作ってくらぁ!

お、おお・・・ 高そうだな。

何だかんだで猫を迎えるための設備の初期費用で既にウン十万かかってる。ペットショップで買ったのならばこの費用が全く無かったかと言われればそうではないんだろうけど… ここまで煩くは言われなかったろうw

タダより高い物は無いなと思う今日この頃(;^ω^)

ペット
堕落blog録

コメント

  1. kenji より:

    大丈夫だからうっせーだまれ!と
    保護主と結託して黙らせればいいんじゃないのかな
    どうせ民間なんだから強制力なんて無いだろうし

  2. ドニート より:

    保護主と一芝居打てばいんでないですか?
    安心して預けられないからやっぱり自分で飼うと言っていただいて直接譲り受けるとかどうでしょあ

  3. 匿名 より:

    昔飼っていた猫は完全に失明してるのに脱走して、3ヶ月後に発見しました、さすがにガリガリに痩せてましたが

    猫の生命力とか危機回避能力って凄いんだなあと思いました

  4. umi より:

    >>kenjiさん
    強制力はないけど、一応譲渡は契約だから・・・向こうがダメって言ったらダメなんでないかな?そもそもトライアル期間中に脱走を許したこちらに落ち度があるわけだし(´;ω;`)それは予め説明されてる

    >>ドニートさん
    保護主さんも付き合いみたいのがあって強く言えないとか何とか?譲渡会に託した以上は従うしかないみたいっすね(´・ω・`)

    >>匿名さん
    えええ!失明しても脱走するのか^^;というか、それで外の世界でやってけるもんなんすか?想像以上にすごい話ですね。「発見」という書き方からするに自らの意思で戻ってきた感じじゃないようですけど、その後無事にお家に戻れたのかな。やはり完全室内飼いってのは人間のエゴだと考えさせられる話っすね

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