6/15　　強くてかわいい乙女たち

ピロンと、娘からのライン。また迎えに来いだの言うのかなと内容を確認したら…

よく見ればスクショの画面である。

どうやら友達とのやり取りのスクリーンショットを貼って送ってきたようだが、、、一瞬娘がいじめられてるのかと思ったが、そういえば昨夜、娘一号の友達同士で戦争が勃発したとか何とか聞いたな。恐らくそれだろう。

会話の流れもよくよく見れば「お昼のときも〇〇と一緒に食べるのはもうやだ」と相手が言ってるのに対し、娘が「いつも通り一緒にいたい」と返し、それに対し更に相手が「私はもう関わりたくない」と言っている。

つまり、問題の子の処遇について話し合っている最中という事か。

こういうとき、親としてどういう言葉を投げかけてやればいいのか迷ってしまう。いじめられてる子（？）に対して一緒にいじめるなど言語道断、庇ってやれと言うのは簡単だけど、それで娘が次なるいじめのターゲットにされるのは怖い。

さりとて一緒になっていじめろなんて天地が避けても言いたくないし…

しかし傍観者を決め込んでやり過ごせというのもあまりにもお寒いではないか。

昔、こうやっていじめられてる奴を助けてやったらやはりというかその虐めていた方の不良と小競り合いになってしまって、そしたらあろうことかその助けてやった奴が不良側についたという恐ろしい経験があるのだが…ｗ　まあ娘には娘の立場があるのだろうし、特に女の世界は陰湿だから怖い･･･というと今の世は叩かれてしまいかねない（；＾ω＾）

とにかく自分の良心に従って行動しなさいとしか言えず…　

娘はそこらへん感心な事に、どうやらいじめられてる子をフォローする方向を選んだらしい。

ちなみに状況を簡単に説明すると、この問題に登場するグループは全部で五人で、

・娘一号　（のび子ちゃんに一番懐かれて「いた」）
・のび子ちゃん（今回グループから追放される子）
・ジャイ子ちゃん（追放を言い出した子）
・スネ子ちゃん（傍観者）
・しずかちゃん（のび子を最後まで庇っていた子）

事の発端はよくわからんが、とにかくジャイ子がいい加減のび子にうんざりして一緒にいたくないと言い出したらしい。ただ、そこに至るまでのび子にも相当非があったらしく･･･　結構わがままというか構ってちゃんというか…まあ、過去にも色々友人関係でトラブルのある曰くつきの子らしい。

実のところ娘一号ものび子ちゃんには少々辟易としていた部分はあったそうなので、今回ジャイ子がこう言い出したのも無理はないと思ったそうだ。

件の五人が集い、いよいよのび子ちゃん（嫌われ）の魔女裁判が始まった･･･わけではなく、事前にジャイ子から「もう無理」と言われたのび子が最後のチャンスをくれと訴える会だったそうだ。

一体普段からどれだけ傍若無人な振舞いをしていたのか、ジャイ子の発言にスネ子としずかちゃんも乗っかったらしい。スネ子は名前の通り、ここぞとばかりにぶっちゃけたらしいが、しずかちゃんは一応この日までは一番のび子を気にかけていた子らしいので意外である。時流に乗ったのか、はたまたこちらが本心だったのか…　

だったらなぜ呼ばれたんだ？という話だが、

どうやらジャイ子は娘一号の立場をも気にしていたらしい。

実際、娘一号の現在ツルんでいるグループ内にはのび子を嫌っている子がいるらしく（やはり過去に何かあったのだろう）、娘もそこの板挟みで悩んでいたそうだ。機先を制しのび子に釘を刺してくれたジャイ子。最初は単なるいじめっ子だと思ったが、聞けば聞くほど印象が変わってくる。

かくして公開処刑と相成ったのび子ちゃん。ここまでズタボロに言われててっきり泣き崩れるのかと思いきや、

そう言い残して去っていったらしい。

絶交宣言を、ここまで面と向かってしたことはない。ある人間なんてほとんどいないだろう。

普通気が合わない奴とはプツンと切れるか、徐々に疎遠になっていくか…　ちょっと陰湿だとグループ内でイジメのような形でのけ者にしていくのだろう。正直言って女子のグループは後者がほとんどだと勝手に思っていたのだが、ここまで正々堂々潔く「切る」行為をするとは思ってもいなかった。

しかしながら潔さがイコール正しいわけでもない。

ここまで面と向かって人に嫌いと言われるなんて、学生のうちから中々経験できるものではないだろう。嫌だと思いながらも強制的に付き合いが発生するのが学校生活というもので、社会人になれば嫌いと言わずにただ離れていくだけ･･･　

この話し合いはある意味で今この瞬間でしか発生しない極レアイベントなのかもしれない。

それだけに、普通の子がこれに耐えられるかと言えば疑問が残る。自分ともう関わりたくないと言った子らがいる教室に果たして足が向かうだろうか？同じ部活に行きたいと思うだろうか？良くて不登校、最悪のケースだと自殺等に発展してもなんら不思議ではない。

娘がイジメられる心配をしていたと思ったら、今度はワイドショーに加害者側として取り上げられる心配をしなければならなくなってきた。

残り一年半の学校生活、自分を嫌いと面と言った人らと一緒に過ごさねばならないなんて考えるだけで胃が痛くなりそうだが…　そもそもがこの鈍感力こそが招いた悲劇なのかもしれない。

当の本人たちの心中は知る由もないが、凡人たる我が娘は針の筵に日々メンタルを削られている様子･･･だが、それが普通だと思う（；＾ω＾）　言った子も言われた子も強すぎるんだってｗ