4/25　　4匹目の適格者

二年の月日が経ちようやく心身ともにウチの猫になったと言えば聞こえはいいが、この姿は果たしてどうなのだろう。

日曜の昼間、もはや野生の欠片も感じさせないだらけっぷり。

この腹見せポーズ、飼い主に心を許しきっている状態らしいが同時にかなりデブってないと出来ない姿勢だそうで…　野性を失い享楽に耽った末に獲得した体勢とあらば、文字通り皮肉が効きすぎていよう。

こいつ（シャチという名前）は現状三匹飼っている中で妻の一番のお気に入りキャッツなのだが、いささかその境遇に胡坐をかいていやしないだろうか。

驕る平家は久しからず。慢心しきったシャチにとっては寝耳に水な出来事が起ころうとしていた…

少し前にここの所やたら野良猫が増えたと書いたばかりだが、その際保護した三毛猫は従業員のおばさんに貰われて…　その後も数匹網にかかって避妊手術などをしていた中で一匹、目の病気で片目を失明している猫をとりあえず保護していたんだけれど・・・

妻がこう言ってる時点で9割方決定事項であるが、別に僕は今さら一匹増えようが変わらないので問題ないし、後は他の方の意見を…

つまり先住猫様のご機嫌次第。

元々は親子であったシャチ（白黒デブ）とシラス（白）の二匹でスタートした猫生活。その後サヴァ（サバ柄）が加入した際は日夜シャーシャー唸って大変だったのだが、今回は少し様子が違って…　

意外な事に、サヴァのときはあれだけ威嚇していたシャチは今回あまり気にしていない様子。貫禄がついたのは何も姿かたちだけではないということか。

シロは相変わらず飄々と我関せずで、しかし驚いたのがサヴァが異常なまでに新人にちょっかいを掛ける事だ。ただ、前回シャチがサヴァに向けた威嚇の「シャーシャー」と唸る様子とはまた違って、もしかしたら遊んでいるだけなのかもしれない。

少なくとも以前のような殺気だった雰囲気は特にないので大丈夫かな？

こうしてまた我が家に一匹猫が増えてしまった。妻が満足そうなのは結構だが、このペースだとまだまだ増えそうだ…　増えるのはいいんだけれど、その分だけお別れの数も増えるとなると今から少し憂鬱な気もする。