4/20  女の敵は女

デブにゃんとスーパーで買い物をしていたときの事だ。

 「えっ、もしかしてうみ君!?」
 「!!!」 
 
突然声を掛けられたのだが、一瞬で誰だかわかった。

勘のいい方ならお気づきだろうが、そう、あの人である。

あの結婚式以来なので十年どころか実に13年ぶりの再会だが、実は毎年年賀状で近況報告しているのでお互い子供やらマイホームやら色々知ってたりする。

え…なにそれ?普通にキモイんですけど

い、いや… 連絡は全く取ってないよ?ただなんでか知らんが年賀状だけ辞めるタイミングが無くてさ… 

何気に自分は一人暮らしを始めた頃から親戚やら一部の知り合いらに律義に毎年年賀状を送っていたのだが、この子ともその頃から年賀状をやり取りしていて…

しかし三年程前だったか、珍しく三が日に年賀状が届かず… 程なく、「今年は思い切って年賀状全部辞めたんだー」という内容の返信が届いたのを見て、じゃあいい機会だし俺も辞めるかなと思っていたのだが…

翌年、なぜか普通にまた年賀状が届いたので今度は僕が慌てて返信するといった具合に、お互い辞めるタイミングを失ったのか、そこからまたなぜかその子とだけは惰性?で未だにやり取りが続いている状況なのだ。他は全部スッパリと辞めたんだけどね。

これってやっぱおかしい?

キモいね

やっぱそうかな?

おかあ知ってんの?

いやあ…どうだろ?自分から言うのもなんかアレだしさ、別にやましい事してるわけでもないしなぁ

いつだか、娘一号に話してみたらこんな事を言われ、薄々自分でも感じてはいたがやはり普通では無いのだろう。

しかし…しかしだ。ワンチャンあるとかそういう事は本気で思っちゃいないよ、なんせもうお互い二児の親。共に幸せな家庭がある。今更そこに何が起こ…いや、すまん。「いまさら」なんて言葉を使う以前の問題だったな私は(´;ω;`)ウッ… 「うみくんは家族のようで…」という定番の振られ文句を喰らった究極の安牌君なのだ。

なので向こうがどういうつもりで年賀状を続けているのか…これはもう確信持って言えるが、「100%他意のない旧友とのやりとり」のつもりだろう。そういう人なのだ。そういう存在だからこそただ一人、男友達の中で結婚式に呼ばれたのだ。そこはもう間違いない。だから僕だけ変に意識するのも滑稽な話で、強く辞めようというのも何か自意識過剰のようで気恥ずかしく…

ごめん。本当はちょっとだけ優越感を抱いている(;^ω^)

誰にだよw

うーん、当時〇さんのファンだった全ての人…いや、やはり一番は当時の自分だろうか?(キリッ

うわぁ…

よく恋愛に関して「女は上書き保存、男はフォルダ別に保存」と揶揄されるものだが、その思い出のフォルダが永久に色褪せないよう、年一で更新し続けているという感覚とでも言えばいいだろうか。青春の更新。

そこから何が始まるわけでもないが、だからこそ何も終わる事もない。

今はまだお互い家や子の事を書き綴っているのだけれど、今に孫や健康面の話ばかりになっていくのだろうか…なんて。現実だけれど、どこか遠い場所の話のようで…その場所とはやはり「青春時代」なんだろうか。不思議な惰性のやり取りが続いている。

なんとか自分を擁護してみようと思ったが、書けば書くほど言い逃れ出来なそうな行為だな、やっぱw

妻には言っていないが、気付いているのだろうか。ヤツの事だから知ってて泳がしているのか、逆にそんな僕を見て優越感を覚えているのかもしれないが…

さて、話を現実世界に戻そう。

スーパーで偶然の再開に驚く二人であったが、先ほどからコラ画像に敢えてデブにゃんが怒っているものを挿入している事にお気づきだろうか?

・・・そう。恐ろしい事にデブニャンは初見で何かを感じ取ったのか、異様にその人に敵対心を燃やしているのがハッキリ感じ取れた。

何か良くないものを感じ取ったのかなw

^^;(苦笑)

デブにゃんは基本人見知りせず、初対面の人にも物怖じしない性格なのでこの対応にはあまりにも違和感があった。ましてや相手は菩薩と言われるほどのお人柄。保母さんの資格も持っているので子供たちからは大体懐かれるタイプなのだが…

気のせいではなく、先ほどまでの笑顔が消え失せ、縄張りを荒らされた猫がシャーシャー唸るよう菩薩を睨め付けるデブニャン…

ま、まさか女の勘ってやつなのか?

五歳になったばかりだというのに、女って恐ろしい。

或いは五歳児にもわかるぐらい、パパのテンションがぶち上がったのが見て取れたというのであればやっぱりそれも恐ろしい話である。

コメント

  1. 2112 より:

    これは経験あるね。
    男は自分が一番でなくても特別ではいたいと思うし、女は一番大事にしているわけではないのに気にしてくれることをうれしく思う。
    奥さんが呆れないなら相手も年賀状を貰って嬉しいと言っているので問題ないが、奥さんや家族の言葉にならない深層心理まで鑑みると。。。

    終わりはどちらかの音信不通。
    その時、相手が健康の問題ではないか心配することになるけど、それを調査するのはやりすぎなので、結局スッキリせずに終わる。
    私なら2021年は年賀状を返さなかったかな。

  2. kenji より:

    自分をほっぽり出して
    ニコニコ話してる父親とその相手がにくかったのでは?

    俺の肉染みは消えないんだっ!!

    永久保存ZIPに超絶美少女JKが君臨しててなんともならん現状

  3. REG より:

    固法さん=菩薩の君であってます?

  4. 電気工事士 より:

    やれたかもしれない夜は

    一生の宝となります

    大事にしてください

  5. 三重県人 より:

    (・∀・; )
    男って馬鹿な生き物なんだなあ
    気持ちは分からんでもないけど嫁さんがこの日記見たら溜息つきそうではあるw

  6. umi より:

    >>2112さん
    あー、どっちかの音信不通ってすっごいリアルな最期っすね(;^ω^)ただ僕らの場合、共通の友人も多くて生活圏も被ってるのでそれなりに情報が入ってきちゃいそうですが。。。年賀状返さないってのは僕にはできなかったなぁw

    >>kenjiさん
    何言ってるか全くわからんけど「肉染みは消えない」ってワードだけは良かったw 

    >>REGさん
    僕の心の中の菩薩さん、という認識でおkw あとはハイキューって漫画のマネさんかな。周りに言わせるとそれは美化しすぎとよく突っ込まれるんですが、思い出の君とはそんなもんですな。

    >>電気工事士さん
    この子とやれたかもしれない空気はただの一度も流れてないのでご安心をw

    >>三重県人さん
    その馬鹿さを笑い話に出来るぐらいがちょうどいい(キリッ
    キモすぎて引かれないラインの見極めが大事だぞ(キリリッ‼

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