玄関先に何かいた。
思わず二度見でタケマってしまう。
(こ、こいつ…最近俺が会社の駐車場に作った野良猫ハウスに住み着いてた個体やないけ!?)
そう。少し前…まだ冬の寒さが厳しい時期にここらへんをウロついてた野良のために雨風をしのげる簡易ハウスを作ってやったのだが、いつのまにか家主が代わりこいつが住み着くようになっていた。
それがなんでウチの玄関に捕まえられているのだ…!?
てへぺろ
デジャヴ。冗談じゃないのは僕が一番良く知っているが…それにしても5匹目だぞ!????
いやぁ、なんかその子明らかに弱ってるでしょ?とりあえず病院連れてってみるのよ
そ、そうか。
確かにこいつの左目に黄疸が見られるのは気になってはいたが、よく見ると足もびっこ引いているし、そもそも以前に比べて大分痩せているような気もする。
上が少し前に野良の時分に撮った写真。そして下が病院に連れて行って投薬を開始して2週間後の写真。綺麗に黄疸はなくなったし心なしか毛艶も戻ってきた。
っていうかこいつ…???
ちなみに野良猫ハウスの前任がこのギャングのボスみたいなやつなんだけど、僕らは「モフモフ」と呼んでいた個体。半年ぐらい前からめっきり姿を見せなくなったなと思っていたのだが…よく見ると、、、
(なんか似てるような…?)
さすがに同一個体という事はないだろうが…模様がかなり似通っていて。こいつまさか、モフモフの子孫なのではという疑問が頭によぎる。
まあ何にせよよかったよ。サヴァやサワラみたいにこいつも丹下のオッサンみたいになるかと心配だったし
黄疸はそう珍しい事じゃないんだけどね。…それよりこの子「猫コロナ」っぽいんだけど
え?猫にもコロナってあるんだ!?大丈夫なの?他のやつに感染ったりしないの???
人間のとは全然別物だしそれは大丈夫なんだけど…
どうやら人間界で流行るよりもずっと前から猫コロナという病気はあったらしく、しかし話はそれで終わりでない。
どうもその子ね、猫伝染腹膜炎(FIP)って病気かもしれないらしい
それ(猫コロナ)が体内で変異すると猫伝染腹膜炎─通称FIP─と呼ばれる難病に発展してしまうらしい。
猫コロナ自体はまあまあ罹るし、罹っても大体が大したことなく終わるんだけど…数パーセントぐらいの割合でFIPになっちゃうんだってさ
そりゃまたヒキの弱いこって…
しかし面白いのが人間界でコロナが大流行した結果、ワクチン研究が進みこれまで不治の病扱いされていたFIPに対する画期的な治療法が確立されつつあるらしいのだ。
ヒキ強いんだか弱いんだかわからん猫やな
とりあえずこうなった以上やれることはやるから!お金結構かかると思うけど覚悟しといて
まあいいんでないか。立派な行いだよ
そんなわけでモフJrのFIP治療を始めたわけなんだが… 一週間ほど投薬を続け徐々に症状が良くなったかに見られたが、しかし一向によくない部分も残っていて、気になった妻が色々と調べ始めた。
そしてかかりつけの獣医さんにあれこれ質問したのだが、納得行く答えが返ってこないどころか「わからないなぁ」と言われてしまった事に相当不信感を持ってしまったらしい。
正直に言ってくれるのはいいんだけどね。でも今通ってるとこの獣医さんって「猫専門」ってわけじゃないなと今回沁み沁みと感じまして…
確かにあそこ、魚類以外は鳥も爬虫類もなんでも看るもんなぁ。さすがに素人目に見ても範囲が広すぎる気がするぜ
でしょ?人間ならそこからさらに部位毎に専門が別れてくのになぁって思っちゃって
だなぁ。広く浅くって感じは否めない
というわけで、いまから千葉の病院に行ってくるから!
え?
そう行って妻は颯爽と千葉へと車を走らせてしまった。
どうやらFIP治療の権威とも呼べるような専門家が千葉にいるらしく、LINEの無料相談で試しにやりとりしてみた所信頼に足ると判断したようだ。
19時の診療にまだ間に合うと、15時過ぎに千葉へと車を走らせる妻… しかし首都高の事故渋滞にハマって診療時間に間に合わなかったと深夜に帰って来る妻。
さすがに遠いや。千葉行く前に近場で評判いいとこもう一軒行ってみようかな
ホンマ猫の事になるとすごい行動力だな
その愛情の1/10でもいいから俺に向けてくれ…とはさすがに言わないが、そのままなし崩し的に飼われる事となるのは想像に難くはないよねw
というわけで、五匹目、『モフ吾郎』爆誕!!!
っていや…、気持ちはわかるが「シャチ」「シラス」「サヴァ」「サワラ」と来てのモフ吾郎かーーーい!!
みんなイニシャルSの海産物縛りだったのに… 俺の提案した「サシミ」じゃ駄目だったんかいと思わないでもないが、まあでもこの立派な尻尾…出自も含めてモフは付けたいよなぁ…
コメント
月々の餌代とか5匹いると色々かかりそうで大変そうだなあ
以前書いた通り自分の母も保護猫活動やってたので、うちにも常に平均5匹ぐらい猫がいたのを思い出します
うみさんが日記に書いてたので知ったのですが、今は避妊手術に一部保証金が出るらしいよ、と言ったら良い時代になったわね〜なんて言ってました
今は一匹だけですが、耳を病んでるので毎日ケアーが大変そうです
うみさんちの子達も隻眼だったり色々大変だと思います
知り合いの血統書付きの猫達もたまに遊んだりしてますが、まあ本当に皆毛並みが綺麗でびっくりします
血統書付きの子なんて飼った事ないし、かわいい子や毛並みがキレイな子は簡単に里子に出せるので…
自分は今独身で一人暮らしですが、あんなに猫に囲まれた人生を送りましたが、猫を飼いたいとは思わないですね(別に嫌いなわけではなくむしろ好きですが)
なんというか、本当に女性は弱いものに情け深いですね
>>三重県人さん
ご想像の通りですが(´;ω;`)、特に病院代が馬鹿にならないお。
>>匿名さん
>なんというか、本当に女性は弱いものに情け深いですね
お、俺のことかーーー!!!!!
ってのは冗談ですが(笑、弱いものというより妻は猫だけに異様に情熱傾けますね。そもそも家を建てた理由の一つに猫飼いたいというのもあったそうで、何がそんなにやつを駆り立てるのか。
まあそういう意味では今とても理想の生活を送れているんでしょう(;・∀・)大変という感覚はあまりないんじゃないかな?
ただ、お母さんもそうだったんでしょうが、たくさん飼うとたくさんの別れを経験しなければならないので、妻の猫活動はそこからが本番ですね。