11/13  臆病な正直者は何を見る

人生に法則のようなものがあるのか、はたまた法則のようなものを勝手に人生に当て嵌めているだけなのか。

泣きっ面に蜂とか弱り目に祟り目とか、印象に残りやすい時期というのは確かにある。冷静に考えればそういった事象を無理やり後から当て嵌めているだけなんだとわかりそうなものだけど、渦中にいる際は全てが定められた呪いのように感じてしまい… 

そういう負の怨念がさらなる負の事象を呼び起こすのだとか、卵が先か鶏が先かみたいな話はどうでもいいんだけど、

久々に事故りました(´;ω;`)

まあ事故と言っても非常に軽微なもので、高所作業車で道路標識に当たっちゃっただけなんだけど… 

「だけ」!?

「だけ」だろ!?

ただ、9月辺りからパチで悲惨な目に遭い続けているいわゆる「落ち目」の状況下においての計ったかのような事故のアンハッピーセット。

過去にもどん底クラスの落ち目の際には決まってトドメとばかりの事故をやっているのでどうしても「何か」を意識してしまう。何気にロンギヌスの槍事件以来、実に2年ぶりの事故である。

 

酷い落ち目と言えば新人君の頃もそうだったけど、思えばあのときは「自分の」事故はないんだよなぁ…w

たしかに振り返ると、過去に酷い落ち目に陥っていた時期ってパソコンが壊れたり携帯が壊れたりと機械類が破損することも多いんだけど、それもやっぱり壊れたから酷い時期だ!!って逆説的に勝手に紐づけてるだけなんだろう。

それでもっ…!だとしてもッ…!やっぱり事故は落ち目におけるハイエンド。自らの不注意など棚にあげ、ここまで状態が悪かったのかと事故で改めて確認するのだ、今の自分のどん底具合を。

アンタよくその考え方でゴールド免許復帰できたね…

今回はバック走行中の接触事故であった。民家の前で作業していたのだけど、その家の人が車を出したいから高所作業車をどけてくれというので一旦バックでスペースを作ろうとした際の出来事。
 
 ガードマン 「オーライオーラ あっ!
  うみ     「えっ

ガガガギギギギッ!!!!

 

 うみ  「!!!????」

とまあ、完全に誘導中の事故。ただ、すごい音がしたように感じたが標識がちょっと曲がった程度で、自分の車の方もすでに歴戦の勇姿でボコボコすぎて傷がついたかどうかもわからないような、家の人も気付いてないぐらいの接触であったようだが…

うそーん…

…あらら

実はこの話には前日譚のようなものがあって、嘘みたいな話だが朝イチにこの標識の眼の前で車をぶつけている人を僕達は目撃していたのだ。

 

朝からこの近辺でずっと作業をしていたのだが、大きな音が鳴った方を見ると見事に標識ポールにぶつかっている車がいて…  後ほど見ると標識がべっこり曲がっていたのだが、しかしその車がぶつけたせいで曲がったのかはわからないが、とにかくぶつけた人は自分の車の傷を確認するとそそくさと去っていった。

あれ…絶対ぶつかってましたよね

すごい音しましたね

朝にそんな会話をしたその日にまさか、目の前の標識で自分がぶつけるとは夢にも思わなかったぜ!!!

まあ、誰も見ていと思うしこれくらいなら大丈夫でしょ

いやいや!!?当て逃げで捕まるの俺なんですけど!?

ちなみに朝の一件はあれから警察が来たとか近隣住民が見に来たりだとかの動きは一切なく、ほぼ確実にこのまま何事もなく終わりそうな雰囲気である。いちおう僕はぶつけた車に書かれていた会社名をしっかりと見ているのだが、やはり標識が曲がっている事との因果関係も定かではないので特に通報する気もなく…

そうなのだ。目撃者である僕ですらこんなんなのだ。別に標識が曲がっていようが特にみんな困らない。これだって黙っていれば何事もなく終わるだろう!!

…と、正直結構迷ったんだけどw、ゴールドになったばっかというのもあったし住宅街での出来事だったのもありどこに人の目があるかはわからない。

当て逃げは地味に重罪である。9割方大丈夫だと思うが、万が一の1割を引いてしまった際のダメージが計り知れない。

えー?大丈夫ですよ心配しすぎですって

半分はおめえの誘導ミスやろがい!!!

そしてもうひとつ、ガードマンのおっさんがしきりに大丈夫大丈夫言うのも気に食わなかった。この人はどう見ても自分の責任になるのが嫌で大丈夫と言ってるようにしか思えず… こんな人と共犯者として秘密を共有することに耐えられない。

というか、例えばこれで何事もなく終わったとしても… 修理代金10万円が俺のパチ期待値と相殺されました☆みたいな展開は勘弁なんだが…

ここに白状するが、僕はこういう思考で事故を通報する事にした。正義というよりこんなわけのわからないオカルトめいた事を一番恐れての通報だ。

あ~、これですかぁ。派手に曲がってますね~w

いえ、そっちは自分じゃないです

え!?あ、こっち??

先に説明したとおり、すぐ側の標識の方が派手に曲がっているため開口一番警察官がこう言うぐらいの状況ではあったw

改めて写真を見てもらうとわかるように、当たったのは上下2つある標識の下側の方なんだけど、緑色の矢印の方向へバックし車が当たったので標識を止めるバンドと板の間に打たれた鋲がぶっ飛んでいる。

鋲が飛ぶほどの衝撃があったので当然板はべっこりと曲がったのだが、一応そのあと曲がりを直して鋲が飛んだ部分は番線を巻いて応急処置はしておいたので写真の程度の被害に見えるわけで… 

もちろん警察にはそれは説明したけどね。けどまあ、これが良かったのか…?

うん。支柱も曲がってないし、これなら標識部分だけ変えれば済みそうですね。正直言われなかったら誰も気づかなかったと思いますよw

そうですよね…でも後でバレたら最悪ですし

勿論言うのが正解ですよ!?当て逃げになっちゃうと大変ですからね

ちなみに標識変えるとどれぐらいするもんなんですか?

前に聞いた現場だと同じようなケースで3~5万ぐらいでしたかね。

まあ…そんなもんですよね

この後、原状回復にかかる費用を払いますという旨を記した賠償誓約書なるものを書いて現場検証は終了。当てたのが駐車禁止の標識だったので所有者は警察という事になるらしいので話が早くて助かる。

ちなみにガードマンのオッサンは先に帰らせておいた。結局バックする前に周辺をしっかり確認していなかった運転手である僕のミスなのは覆しようがないので、いくら誘導中とは言っても責任割合は良くて2:8ぐらいだろう。そんな事で向こうの会社といちいち協議するのも面倒だったし、何よりあのオッサンと事故の思い出を共有するのも嫌だったので… 全てを飲み込む肚の覚悟のソロプレイ!

翌日、まさかの「今回は直さないで結構ですので賠償請求を取り下げます」という連絡が来た。

これは考えられる中で最強最高のパターンである。同じ払わないにしても、黙っていてモヤモヤしながら通報に怯えて何ヶ月も過ごす事を考えたら天と地ほどの差がある。隣の標識にぶつけてそのまま逃げたドライバー、君のことだぞ??

これから先の数カ月間における彼と僕の心の持ちようの差と来たら…精神的優越感がすごい( ・∀・)!!これはもう、完全に彼にハードラックを背負わせたようなもんだ…軽いッ!!心が…軽い!!!

本当に予想だにしていなかった最高のアンサーだった。

初めて警察に優しくされたかも…

正直者が得をするを地で行ったね

いやいや、別に正直者が得をするとかそういう教訓めいた話にしたいわけじゃないでさ。

この世の全てが気の持ちようというならば、これは落ち目の終わりを感じるには十分過ぎる手応えだ。いや、それどころかもっと先の… かつて体験したことがない絶好調ゾーンの予感。

コメント

  1. のっぽさん より:

    この一件で絶好調を使い切っていないことを願います。

  2. REG より:

    BJ「オマエ、落とし穴持ってんじゃねえか!!」

  3. kenji より:

    北斗の不運(仕様?)と相殺で終わりでーす

    あ、イニDの4で6000枚出た。バカヅキ!

  4. ドニート より:

    ガードマン「オーライ!!(大丈夫とは言ってない

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