5/8　　深夜の電話は

　ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ・・・

ＡＭ1：05、携帯が激しく揺れた。

　ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ・・・

それを見て僕は眉をしかめるわけだ。

　ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ・・・

なぜなら、深夜の電話はロクな知らせじゃない事が多いから

　ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ・・・

…ましてや相手がＹ君の嫁、となるとね。

　ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ・・・

「・・さて」

　ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ・・・

「・・・どうしたものか」

　ﾌﾞﾙﾙ・・・・

「・・・・あっ」

なんて事を考えていたらさすがに深夜って事もあり電話は切れて・・

まぁ、どうせ「Ｙと一緒にいる？」って感じの旦那の所在を確かめる
ための電話だろうからいいか、と楽観視していたのだが

「さ、寝るか＾＾」

このとき、僕は知らなかったんだ。結果的に僕が電話に出な
かったせいであんな悲しい事件が起きてしまうなんて・・

止められた。

僕は、、、止められたんだッ・・・

　魚　　「おい、聞いたか？」

翌日、魚君が俺に真顔で話しかけてきた。

　魚　　「昨日さぁ、夜Ｙの嫁から電話来なかった？
　　　　　あんときさぁ、Ｙと一緒に雀荘に行ってたんだけど・・」

　うみ　　「ああ、やっぱそんなこったろうと思ったよ」

　魚　　「当然俺らにも電話めっちゃかかってきたわけだけど・・
　　　　　あ、もちろん無視してたよアイツ（Ｙ）はｗｗｗ
　　　　　でね、いつもよりしつこいから変だなぁとは思ってたんだが
　　　　　なんとＹの嫁の誕生日だったらしいんだよ」

　うみ　　「・・・うっわ、そりゃ怒るわな」

　魚　　「でな、朝まで雀荘にいて帰り道でそれに気付いてさ」　

　うみ　　「ヒドい話しだなｗｗまぁあいつらしいけどｗｗｗｗ
　　　　　　せめてﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄいいの買ってやんないとなぁー」

　魚　　「おお、俺もそう言ったんだ。そしたらね・・

ーーーーーーーーー数日前の回想ーーーーーーーーーーー

　Ｙ　「よう、ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ何欲しい？」

　嫁　「んー、出産とか色々あるしお金キツいじゃん？」

　Ｙ　　「まぁな」

　嫁　　「だから一緒にいてくれるだけでいいよ（*^_^*）」

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　魚　　「こんな会話があったらしくてさ・・」

　うみ　　「　／(^O^)＼　」

家に帰ると嫁さんは笑顔だったようです。
なぜかその後、彼らと連絡が一切取れなくなってしまいました。

深夜の電話は不吉な予感。