「・・・・だよねっ」
「ははは、そんな事ないですよぉww」
(・・・・・んん?)
休憩時間が終わりふと周りを見渡すと私の後釜であるIさんが職場の人達とかなり親しくなっている事に気付いた。まだ入社二日目だぞ?
Iさんは腰こそ相当低いが対人コミュニケーションに関しては至って普通に思える(あくまで二日一緒に仕事をした私の主観だが)。特別人懐っこいわけでもなし、狙って笑いを取りにいくキャラでもなし。誠実さがウリ、話してみたら案外楽しい人だわねといった具合に人との関係は時間をかけて作っていくようなタイプの人間だと私は思っていた。
だから楽しそうに話してるIさんを見て私は少し驚いた。
それもその筈、私とIさんの関係にはまだまだギコちなさが残り、未だあんな風に冗談を飛ばしあえる仲ではないからである。
(・・な、なによアイツっったら!!(プンプン)
だから変な話、常に一緒にいる私に向けないような笑顔を他の人に向けるIさんに嫉妬のようなものを覚えた私は相当気持ちが悪いが、残念ながらそれと似た感情が湧き起こったのは事実である。ゲンドウがレイたんに微笑みかけてる所を目撃してしまったシンジ君のような場面を想像しないで頂きたいが絵面的には似ているかもしれない。
別にIさんと特別仲良くしたいと思ってるわけではない。ないが、こういうのを見ると果たしてこれは自分の対人コミュニケーションスキルの乏しさが引き起こした現象なのかなと少しばかり考え込んでしまう。私との今の関係を見ればIさんが特別対人コミュニケーションスキルがあるわけではないのは明白だろう。なればこそ、一緒に話していた職場の人達がIさんの心を開かせこうなったわけだ。そしてそれは私が二日かけて出来ていない事をたかだか数十分の休憩時間を何度か使って成し遂げられたという事を意味するわけで・・。
(・・・・ん~)
と、そう思うと同時に休憩所の存在が頭に浮かぶ。
休憩所とは喫煙所である。常に白い煙で霧に覆われているような空間。嫌煙家にとっては行くだけで疲れてしまう休憩所とは名ばかりの喫煙者の城である。
Iさんも職場の人も、9割以上の人が休み時間になるとそこへ行く。
中では何が起きているか知る由も無いが、もしも煙草を吸う以外やる事のない休憩所故、手持ち無沙汰な結果近くにいた人と何でもいいから話すかぁと言った具合にIさんが職場の人と親密になっていったのだとしたら・・
百害あって一利なし。そう決め付けていた煙草だが、ことコミュニケーションのツールとして考えたならば案外馬鹿にできたものでもないのかもしれない。
親が重度のヘビースモーカーであったため幼き日々を常に副流煙に悩まされた結果、必然嫌煙家となったスーパーうみさん。煙草とトマトはこの世から無くなればいいのにと本気で思っているようですが、そんな彼も煙草のこういう点だけは案外認めてたりする今日この頃でございます。
数分後、煙草を吸わない社員さんとIさんが仲良さげに話してるのを見た時の感情は筆舌に尽くし難いが。
コメント
そんなIさんがワタシは好きです。
…嫉妬した?www
umiさんのコミュニケーション力が・・・(ry
年の功で世間のツボを押さえてるのではないでしょうか?
喫煙家ってのは、このご時世とっても肩身が狭い存在なわけで…。
やれ、1000円になるだの、吸う場所がないだの、喫煙者同士の話題には尽きないもんだから、会話のきっかけは作りやすいんじゃない?
最後の社員さんとのやりとりは、知らんが(笑)
kjkouさん
どうぞどうぞwww
嫉妬どころか応援したいわww
22(だっけ?)の若者と40近いオジサンの性別の垣根を超えた恋物語か・・
(;・∀・)・・・ゴクリ
kenjiさん
それとIさんの年齢が僕とけっこう離れてるのも理由の一つなんじゃないかなぁ・・・ と思いたいお( ^ω^)
やまさん
なるほど。。休憩所ではそんな話題が繰り広げられているのか・・ 確かに共通の話題があるってのは言い事ですもんね(・∀・)
そうかそうか、俺のコミュニケーション力が問題じゃな(ry