1/3　　胸騒ぎの冬コミ

年末の話しになるが、娘たっての希望でコミケへと行ってきた。前に夏コミは行った事があったんだけど冬コミは初めてだ。一般的には夏の方が過酷という見解らしいが、寒いのが苦手なので個人的には冬コミの方が大変そう。熱中症よりインフルエンザの方が怖いし。

今回は先日飲んだ際に約束したとおり、例のとよしまさん一家と一緒に参加。向こうの奥さんが結構な腐りっぷりで、中二病真っ盛りな娘一号と意気投合してしまったのだｗうちの妻と二号は喜んでお留守番を買って出た。

　（相変わらずとんでもねぇな＾＾；）

当日はとんでもない寒さ、そして強風の中…少し遅めの11時頃に待ち合わせて入場したにも関わらずこの大行列。夏に来た時は13時ぐらいだったためここまで酷くはなかったはずだが、開場から一時間経ってもこれか。さすがはコミケ。ここに並ぶ人達から１人100円ずつぐらい徴収するだけでもっと色々な事が可能になるような気がするのだがなぁ…

　「それでは、頼みました」
　「は～い☆」

ようやく建物内に入ったところで女衆とは別行動。なんと娘が今回コスプレをしたいそうで、女子更衣室へと向かったのだ。男子禁制の女子更衣室までの道はそれだけで並びが一時間。とよさんの奥さんがいてくれて大変助かるが、帰りも同じ事をすると思うと申し訳ない。

　（しかしコスプレに目覚めるとは思わなかった…ｗ）

二年前に行った地方の祭り。僕の認識が正しいのであればここで「けいおん」のコスプレをしたのがこの娘の扮装初体験だったと思う。翌年(今年）やっぱり娘はこの祭りに行ってコスプレ体験をしてきたらしく、友達と一緒に写真なんかも撮られたそうだが…そこで何やら目覚めてしまったのだろうか。

今年のクリスマスプレゼントはこの日着るための「艦コレの金剛」というキャラのコスプレセット一式+小道具であった（；＾ω＾）

　　
　「カメコ（カメラ小僧）に気をつけるんだぞ！」
　「大丈夫。写真撮らせないから」
　「UMMMM……」

親バカの贔屓目に見てもそこそこかわいいうちの娘。普通に写真くらい撮られそうなものだと思うが、そこらへん危機感が無いと言うか…　

　（しかし写真を撮らせないのにコスプレしたいのか。よーわからんな）

そもそもキャラになりきるタイプのコスプレという概念が既に僕の理解の範疇を超えているし。

　（こういうギャグやネタでやるコスプレならわかるんだけどねｗ）

ちなみにとよさんの奥さんはゴスロリ大好き人間で、自分でそういう服を作りたいからと専門学校にも行ったぐらい。今回一緒にコスプレをするのかと思ったけれど、自らが定めたらしい年齢制限に引っかかると自粛していたｗ

けれどもやっぱりゴスロリを着るのも着せるのも未だに大好きらしく、とよしま家には女子がいないためそういうのに飢えていたのかもしれない。そこに現れた年頃の娘。中２病のかわいい女の子。今思えば意気投合すべく出会ったようなシチュエーションではないか(ﾟ∀ﾟ)ﾃﾞｨｽﾃｨﾆｰ！

　「で、なんか見たいとことかあります？」
　「いんや、わがんねｗ」
　「オラもわがんねｗ」

さっそうとＢＬ系へと走ってしまった女衆を置いて我々男集は適当に中をブラブラしてみるも、正直目当てのものもないし、小六の男子を連れて歩くには些か情操教育上よろしくない絵がそこらかしこに点在しているｗ

　「どこかで待ってましょうか」
　「なんか嫁がこの後娘ちゃんを池袋の乙女ロードに連れてきたいって言ってるんだがｗ」
　「じゃ、じゃあブクロで時間潰してましょうか（；＾ω＾）」

なんでもＫブックスなる、腐女子の聖地があるそうで…コミケから即そこへ連れてくあたり師の本気度が窺える。なんなら今日は泊まっていけとも言ってくれた。

　（このまま豊島家に嫁がせればワシの老後も安心だなｗ）

コスプレや腐の世界を覗きたい娘と、覗かせたい着させたい女の子大好きな嫁さん。そして社長の家に嫁がせたい父とのwin-win＆winな関係が今、築かれようとしている！

　（どうぞ娘をよろしく奥さん、もとい義母さんｗ）

お前はようやくのぼりはじめたばかりだからな このはてしなく遠い腐女子坂をよ！